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適性科目・技術者倫理・リスク

倫理綱領と公衆への責任

よく出る高校

20問H24・H25・H26・H27・H28・H30・R1・R1再・R2・R3・R6・R7

技術士倫理綱領・プロフェッション宣言・学協会の倫理規程の中身と、「公衆」「説明責任」の考え方を問う問題です。

よく出る形

  • 技術士倫理綱領(2023年改定)や技術士プロフェッション宣言(2007年)の空欄補充,綱領の記述の正誤
  • 学協会の倫理規程・倫理綱領に合う行動かどうかの判断,倫理規程のねらい
  • 「公衆」「説明責任」「法と倫理」についての記述の正誤
  • 毎回,同じ中身が空欄補充・正誤の組合せ・不適切なものを選ぶ形のどれかで出る。定番の記述の1か所を反対にした文が1本まざる

覚えること

  • 技術士倫理綱領(2023年改定)は「前文+本文」。本文は10の基本綱領と,その下の具体的な行動を示す「指針」
  • 10の基本綱領:安全・健康・福利の優先,持続可能な社会の実現,信用の保持,有能性の重視,真実性の確保,公正かつ誠実な履行,秘密情報の保護,法令等の遵守,相互の尊重,継続研鑽と人材育成
  • 綱領は昭和36年(1961年)に制定。平成11年,平成23年,2023年に変更されている
  • 前文:「多角的・国際的な視点」に立ち,公正・誠実を旨として「自律的」に行動する
  • 有能性の重視:自分や協業者の力量が及ぶ範囲で,確信の持てる業務に携わる。足りないときは他の技術士や専門家の助力・協業を求める
  • 有能性の重視:名称を表示するときは,登録を受けた技術部門を明示する
  • 真実性の確保:報告・説明・発表は,客観的で事実に基づいた情報で行う。捏造・改ざん・盗用や誇張した表現をしない。意見は専門的な見識の範囲で述べる
  • 公正かつ誠実な履行:利益相反の事態は,まず回避に努め,関係者に情報を開示・説明する
  • 信用の保持:契約で定めた報酬以外の利益を,利害関係者とやりとりしない
  • 秘密情報の保護:秘密情報は法令・契約で定めた範囲でだけ使い,正当な理由なく開示・転用しない
  • 相互の尊重:共に働く者(協力会社の人も含む)の安全・健康・人権を守り,多様性を尊重する
  • 法令等の遵守:業務に関わる国・地域の法令や国際規格を守り,宗教などの文化を尊重する
  • 継続研鑽と人材育成:専門分野以外の領域への理解も深め,専門分野の拡張と視野の拡大を図る
  • 技術士プロフェッション宣言(2007年)の行動原則:「技術に対する責任」「顧客に対する責任(守秘義務を守る)」「社会に対する責任」
  • 日本技術士会のDEI:多様性(Diversity),公平性(Equity),包摂性(Inclusion)
  • 学協会の倫理綱領に共通:公衆の安全・健康・福利を最優先,ねつ造・改ざん・盗用をしない,差別しない,後進を育てる
  • 倫理規程の役割:社会との約束(契約),理想の表明,実践の手引き,将来のメンバーの教育,組織のあり方を議論する機会
  • 技術者倫理の「公衆」:技術の影響を受けるのに,十分に知らされたうえでの同意(インフォームド・コンセント)を与えることができない人々
  • 説明責任:知ろうとする人に分かりやすく説明する責任。説明を受ける側の努力も大切。利益相反の可能性は依頼者に開示し,守秘義務を守りつつ説明責任も果たす
  • 法と倫理:法令遵守は最低限。法の不備に気づいたら改善の意見を出す

解き方

  • 「公衆の利益を最優先」「誠実」「力量の範囲で」に沿う記述は○,自分や会社の利益を公益より先にする記述は×
  • 綱領・宣言の記載を問う問題は,言葉が逆向き(「〜せず」「〜しない」)にされていないかを確かめる
  • 行動の場面は,まず「どの基本綱領の話か」を考える。報酬なら信用の保持,情報の扱いなら秘密情報の保護

ひっかけ

  • 「ただし顧客の要求があれば多少のデータ修正はよい」は×。不正に例外はない
  • 「専門知識のない顧客には説明しても分からないので話さない」「待たせないよう記憶で答える」は×
  • 力量を超えても他の専門家に頼らず自分で解決する,は×。協業を求める
  • 知識のない分野で,確かなことのように言い切らない。分からないことは分からないと伝える
  • 綱領は「一度も変更されていない」ではなく,制定後に3回変更されている
  • 真実性の確保は,捏造・改ざん・盗用だけでなく,誇張した表現もしないよう定めている
このテーマの想定問題を解く

想定問題:1・2・3

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