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適性科目・技術者倫理・リスク

研究倫理と研究不正

よく出る高校

13問H23・H24・H26・H27・H28・H29・R1再・R2・R5・R6

捏造・改ざん・盗用などの研究不正、論文の著者の条件、利益相反、日本学術会議「科学者の行動規範」を問う問題です。

よく出る形

  • 研究不正(捏造・改ざん・盗用)の定義の空欄補充,どの行為が不正に当たるかの判断
  • オーサーシップ(論文の著者の条件)や利益相反(COI)の事例の正誤
  • 日本学術会議「科学者の行動規範」(2006年,2013年改訂)の内容の正誤
  • 文部科学省の研究不正対応ガイドラインの記述で,不適切なものを選ぶ
  • 毎回,正誤の組合せか不適切なものを選ぶ形。定番の記述の1か所を反対にした文が1本まざる

覚えること

  • 特定不正行為(FFP):捏造(ないデータを作る),改ざん(データを都合よく書き換え,真正でないものにする),盗用(他人のアイディアや文章を了解や適切な表示なく使う)
  • 対象は,故意か,研究者としてわきまえるべき基本的な注意義務を著しく怠ったことによるもの(文部科学省ガイドライン,平成26年)
  • 正しい方法で研究して,結果が誤りだっただけなら不正ではない
  • 盗用の対象はアイディア,分析・解析方法,データ,研究結果,論文,用語。未発表のアイディアも含む
  • 二重投稿:同じ内容を別の雑誌などに投稿すること。言語を変えても二重投稿
  • 著者になれるのは,研究に実質的に寄与し,内容に責任を持てる人だけ
  • ギフト・オーサーシップ(要件を満たさない人を著者に入れる),ゴースト・オーサーシップ(要件を満たす人を外す),サラミ出版(1つの研究を細切れにして何本も出す)は不適切
  • 利益相反(COI):企業などとの利害で判断がゆがむおそれのある状態。あること自体が悪いのではなく,所属機関(COI委員会)に隠さず申告・相談する
  • 家族名義の取引も本人の利害とみなされる。公正に評価できないおそれがある査読は辞退する
  • 科学者の行動規範:正直・誠実に行動し,データを厳正に扱う
  • 研究成果が意図に反して悪用される可能性(デュアルユース)を認識し,社会に許容される適切な手段と方法を選ぶ
  • 科学的助言:不確実性や見解の多様性を明確に説明する。科学的知見は政策決定の唯一の判断根拠ではない
  • ガイドラインの基本:研究者自身の規律や科学コミュニティの自律を基本としながら,研究機関が責任を持って不正の防止に関わる(管理責任)
  • 研究機関は,研究データを一定期間保存し,必要な場合に開示することを義務付ける規程を設け,適切に運用する
  • 不正の認定は,物的・科学的証拠,証言,本人の自認などを総合して判断する。本人の自認だけを唯一の証拠とはしない
  • 本来あるべき生データや実験ノートが無く,疑いを覆す証拠を示せないときは,原則として認定される(災害など本人の責任でない理由や,保存期間を過ぎていた場合は別)
  • 認定後の措置:競争的資金等の返還,申請及び参加資格の制限など
  • 悪意に基づく告発だったと分かった場合は,告発者が氏名の公表や懲戒処分などの対象になることがある

解き方

  • 不正かどうかは,ないものを作ったか,本当でないものにしたか,了解や表示なく他人の成果を使ったかで判断する
  • 「申告・相談しているか」「隠していないか」でCOIの事例を判断する
  • 著者の問題は「実質的な寄与と責任」があるかで判断する

ひっかけ

  • 「誤り」と「不正」は別。正当な方法で得た結果が誤りでも,不正ではない
  • 都合の悪い値を,理由を示さずに外さない。外す時は理由を記録し,論文にも示す
  • 研究費を獲得した人は著者の条件を満たす,は×
  • 意見が分かれたら多数決で統一見解にして助言する,は×。多様な見解をそのまま説明する
  • 悪用の可能性があっても社会の役に立つなら積極的に公表する,は×
  • 自分の資金での研究ならガイドラインを考えなくてよい,は×
  • 認定は本人が認めたかどうかでは決まらない。否認していても,証拠で疑いが覆されなければ認定される
このテーマの想定問題を解く

想定問題:1・2・3

このテーマの過去問(このサイトに解説がある 5問)

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