研究倫理と研究不正 想定問題 3
文部科学省「研究活動における不正行為への対応等に関するガイドライン」に示された,不正行為の防止や特定不正行為への対応に関する次の記述のうち,最も不適切なものはどれか。
解説
ポイント
ガイドラインの仕組みの記述のうち,最も不適切なものを選ぶ問題です。
考え方と解き方
ガイドラインは,研究機関の管理責任,データの保存,証拠にもとづく認定,措置,悪意の告発への対応を定めています。
①:研究機関が責任を持って防止に関わるという基本方針の説明で,適切。
②:データの保存・開示の規程を設けるのは,研究機関の役目で,適切。
③:資金の返還や,申請及び参加資格の制限は,認定後の措置で,適切。
④:認定は証拠を総合して行います。本人が認めたかどうかでは決まりません
④:否認していても,証拠で疑いが覆されなければ認定されます。これが不適切
⑤:悪意の告発と分かれば,告発者が氏名の公表や懲戒処分の対象になることがあり,適切。したがって,答えは ④
覚えておくこと
- ガイドラインの基本:研究者自身の規律や科学コミュニティの自律を基本としながら,研究機関が責任を持って不正の防止に関わる(管理責任)(テキスト・覚えること)
- 不正の認定は,物的・科学的証拠,証言,本人の自認などを総合して判断する。本人の自認だけを唯一の証拠とはしない(テキスト・覚えること)
- 認定後の措置:競争的資金等の返還,申請及び参加資格の制限など(テキスト・覚えること)
- 認定は本人が認めたかどうかでは決まらない。否認していても,証拠で疑いが覆されなければ認定される(テキスト・ひっかけ)
類似する過去問:平成27年度 適性科目 II-7、平成28年度 適性科目 II-4
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