基礎科目・エネルギー
再エネ比率と電源構成
6問H24・R1再・R2・R3・R6・R7
発電量や一次エネルギーに占める再エネ・原子力の割合、太陽光の費用、風力の「3乗」、コンバインドサイクル、シェールガスが出ます。
よく出る形
- 統計の割合(再エネ・原子力・火力など)を,空欄補充か5択で選ぶ
- 「発電量(電源構成)に占める割合」か「一次エネルギー供給に占める割合」か,「水力を含むか」で答えが変わる
- 割合のほかに,技術の語句(コンバインドサイクル,シェールガス,風力の3乗)や太陽光の費用も空欄で問われる。何年度の値かで数字が変わる
覚えること
- 発電量に占める再エネ:水力を除くと約9%(2018年度),約16%(2024年度)。水力を含むと約23%(2023年度,2024年度)
- 2024年度の発電電力量:火力 約68%,再エネ 約23%,原子力 約9%。火力は2013年度の約88%から下がった
- 2024年度の再エネの内わけ(発電電力量に占める割合):太陽光 約9.9%,水力 約7.4%,バイオマス 約4.2%,風力 約1.2%,地熱 約0.4%。水力以外では太陽光がとびぬけて多い
- 一次エネルギー供給に占める再エネ(水力・未活用エネルギーを含む):約11%(2017年度),約14%(2022年度)。化石燃料は約9割(2017年度),約8割強(2022年度)
- 2024年度の一次エネルギー供給:化石燃料 80.1%(石油 34.5%,石炭 24.6%,天然ガス 21.0%),再エネ(水力を除く)約8.5%
- 一次エネルギーは自動車の燃料や工場の熱も含むので,再エネの割合は電源構成より小さくなる
- 震災前(2010年度)の発電量に占める原子力は約3割
- 事業用太陽光(10kW以上)のシステム費用:2012年 約42万円/kW → 2020年 約25万円/kW → 2024年 約23万円/kW
- 風のエネルギー:P = (1/2)ρAv3(ρ は空気の密度,A は風を受ける面積,v は風速)。風速の3乗に比例する
- コンバインドサイクル発電:ガスタービンで発電し,その高温の排ガスで蒸気をつくって蒸気タービンでもう一度発電する。熱を2段階で使うので効率が高い
- シェールガス:頁岩(シェール)の層にふくまれる天然ガス。米国で2005年以降に生産が急に増え,日本もLNGとして輸入している
- エネルギー自給率 = 国内で産出した一次エネルギー ÷ 一次エネルギー国内供給。2024年度(IEAベース)は約16%
- 自給率の計算では,原子力も国内で産出したもの(準国産)として数える
解き方
- まず問題文の「発電量か一次エネルギーか」「水力を含むか除くか」に線を引く
- 水力を除く再エネの割合 = (再エネ全体 − 水力) ÷ 発電電力量。例:(2,286 − 735) ÷ 9,911 ≒ 15.6%
- 風力の3乗の理由:1秒に風車を通る空気の質量は m = ρAv。運動エネルギー (1/2)mv2 に入れると (1/2)ρAv3 になる
- 風速が何倍になったかを出し,それを3乗する。例:風速2倍ならエネルギーは 23 = 8倍
ひっかけ
- 一次エネルギーの問いに,電源構成の数字(再エネ22%など)を置かない
- 「水力を含む」と「水力を除く」の値を入れかえない(23%と15〜16%など)
- 風力を「2乗」にしない。運動エネルギーはv2だが,通る空気の量もvに比例するので3乗
- コンバインドの代わりに「再熱再生」,シェールの代わりに「タイトサンド」を置かない
- 火力の割合(約68%)に,非化石の割合(約32%)を置かない
- 「何倍か」に「増えた割合」を答えない(1.95倍と0.95の取りちがえ)
このテーマの過去問(このサイトに解説がある 5問)
- 令和7年度日本のエネルギー情勢の数値基礎科目 I-5-4解説を読む
- 令和6年度一次エネルギーに占める再エネ等の比率基礎科目 I-5-4解説を読む
- 令和3年度再エネ比率と太陽光の費用基礎科目 I-5-3解説を読む
- 令和2年度電源構成と天然ガス基礎科目 I-5-4解説を読む
- 令和元年度(再試験)一次エネルギーの再エネ比率基礎科目 I-5-4解説を読む
平成に出た同じテーマ(1問)
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- 平成24年度原子力比率とシェールガス