基礎科目・数学
集合の個数
3問R1再・R4・R5
包除原理で和集合・積集合の要素の数を出す問題と、写像の総数を数える問題です。
よく出る形
- 3つの集合の個数と,どれにも入らない個数から,全体の個数を出す(令和5年度)
- 4つの集合の条件から,全部に共通する積集合の要素数を出す(令和4年度)
- 直積集合から {0, 1} への写像の総数(令和元年度再試験)
- 毎回,求めるものが変わる(全体を求める,重なりを逆に求める,写像を数える)。使う式は同じ
覚えること
- n(X) は集合 X の要素の個数。∩(積集合)は「どちらにも入る」,∪(和集合)は「どれかに入る」
2つ:n(A∪B) = n(A) + n(B) − n(A∩B)
3つ:n(A∪B∪C) = n(A) + n(B) + n(C) − n(A∩B) − n(B∩C) − n(C∩A) + n(A∩B∩C)
- 4つ:(1つずつの和)−(2つの積の和)+(3つの積の和)−(4つの積)。符号が交互に変わる
- 全体 = 和集合 + 補集合(どれにも入らないもの)。和集合 = 全体 − どれにも入らないもの
- 直積 A×B の要素数は n(A) × n(B)。写像 X→Y の総数は(Y の個数)(X の個数)
- 単射:X の違う要素を違う行き先に送る写像。行き先が1つずつ減るので,X が3個,Y が4個なら 4 × 3 × 2 = 24 通り
解き方
- 例:n(A)=300,n(B)=180,n(C)=120,n(A∩B)=60,n(A∩C)=40,n(B∩C)=20,n(A∩B∩C)=10,どれにも入らないもの400(令和5年度)
足す:300 + 180 + 120 = 600
- 2つの重なりを引く:600 − (60 + 40 + 20) = 480
- 3つの重なりを足し戻す:480 + 10 = 490。全体:490 + 400 = 890
- 重なりを逆に求める時は,求める積集合を x とおいて式に入れ,x について解く
- 4つの例(令和4年度):各11個,2つの積は 4 × 3 ÷ 2 = 6 通りで各7個,3つの積は4通りで各4個,和集合16個。16 = 44 − 42 + 16 − x より x = 2
- 写像の例:A×B の要素は 4 × 2 = 8 個。それぞれに0か1を割り当てるので 28 = 256 通り
ひっかけ
- 単純に足しただけの値(600)や,重なりを引くだけで足し戻さない値にしない
- どれにも入らないもの(補集合)を足し忘れない。和集合は全体ではない
- 組合せの数(6通り・4通り)を掛け忘れない
- 直積の要素数は足し算(4 + 2)ではなく掛け算
- 写像の総数は(Y の個数)(X の個数)。底と指数を入れかえない(43 = 64 と 34 = 81)