基礎科目・数学
数値積分の公式
5問H28・H30・R1再・R3・R7
シンプソン法 (h/3)×(1・4・1) の公式と、2点ガウス求積・台形則で −1〜1 の積分を表す問題です。
よく出る形
- シンプソン法の式を選ぶ
- −1〜1 の積分を f(−1),f(0),f(1) などの重み付きの和で表した式のうち,正しいもの(正しくないもの)を選ぶ
- シンプソン法で定積分の近似値を計算する
- シンプソン法の問題と,−1〜1 の重み付きの和の問題が,年ごとに入れかわる
覚えること
- 台形則:∫abf(x)dx ≒ {(b−a)/2}×{f(a)+f(b)}。1次式までは正確
- シンプソン法:等間隔 h に並ぶ3点 a,b,c で ∫acf(x)dx ≒ (h/3)×{f(a)+4f(b)+f(c)}。3点を通る放物線の面積で,3次式までは正確
- −1〜1 では h=1 なので,シンプソン法の重みは 1/3,4/3,1/3
- 2点ガウス求積:∫−11f(x)dx ≒ f(−1/√3)+f(1/√3)。これも3次式までは正確
- 3点ガウス求積:{5f(−√0.6)+8f(0)+5f(√0.6)}/9,重みは 5/9,8/9,5/9。5次式までは正確
- n 点のガウス求積は,(2n−1) 次までの多項式なら正確な値になる(2点なら3次,3点なら5次)
- −1〜1 の積分:奇数乗(x,x3)は0,∫x2dx=2/3,∫1dx=2
- 複合台形則の誤差は h2 に比例(h を半分にすると約1/4)
- 複合シンプソン法(1/3公式)の誤差は h4 に比例(h を半分にすると約1/16)。3点ずつ組にするので,小区間の数は偶数
解き方
- 両端と中点の値を出す
- 重み 1:4:1 を掛けて足し,h/3 を掛ける
例:∫−11 1/(x+3) dx は f(−1)=1/2,f(0)=1/3,f(1)=1/4,h=1
- (1/3)×(1/2+4×1/3+1/4)=(1/3)×(25/12)=25/36≒0.694。いちばん近い 0.693 を選ぶ(本当の値は ln2≒0.693)
- 式を選ぶ問題は,f(x)=1(正しい値は2)や f(x)=x2(正しい値は2/3)を入れて,合うかどうかで確かめる
- 例:2点ガウス求積に f(x)=x2 を入れると 1/3+1/3=2/3 で正しい。台形則 f(−1)+f(1) では2になって合わない
ひっかけ
- h/6 や h/4 の係数の式は誤り(f(x)=1 を入れると 2h にならない)
- 3点ガウス求積の正しい重みは 5/9,8/9,5/9。両端を 1/2 にした式は誤り
- 一次関数なら,台形則・シンプソン法・中点則 2f(0) のどれでも正確。「一次関数で不適切なもの」は,重みの合計が2にならない式など
- 重みの合計が2でも,それだけでは足りない。f(x)=x2 も入れて 2/3 になるか見る
- 複合シンプソン法の誤差は,h を半分にして1/8ではなく1/16(h4 に比例)
このテーマの過去問(このサイトに解説がある 3問)
- 令和7年度シンプソン法による数値積分基礎科目 I-3-3解説を読む
- 令和3年度3次関数の積分(ガウス求積)基礎科目 I-3-2解説を読む
- 令和元年度(再試験)シンプソンの公式で数値積分基礎科目 I-3-4解説を読む
平成に出た同じテーマ(2問)
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- 平成30年度一次関数の定積分の数値計算
- 平成28年度一次関数の定積分の数値計算