数値積分の公式 想定問題 3
数値積分に関する次の(ア)~(エ)の記述について,正しいものを○,誤っているものを×としたとき,最も適切な組合せはどれか。ただし,被積分関数は十分なめらかで,刻み幅 h は十分小さいとする。
(ア)区間を幅 h の小区間に分けて台形則を足し合わせる方法(複合台形則)では,h を半分にすると誤差はおよそ4分の1になる。
(イ)複合シンプソン法(1/3公式)では,3点ずつ組にして使うので,区間を分ける数(小区間の数)は偶数にする。
(ウ)複合シンプソン法(1/3公式)では,h を半分にすると誤差はおよそ8分の1になる。
(エ)n 点のガウス求積は,(2n-1) 次までの多項式なら正確な積分値を与える。
アイウエ
解説
ポイント
数値積分の誤差と,ガウス求積が正確に積分できる次数の記述の正誤を問う問題です。
考え方と解き方
複合台形則は1次式で近似するので誤差は h2 に比例します。複合シンプソン法の誤差は h4 に比例します。
ア:正しい。誤差が h2 に比例するので,h を半分にすると (1/2)2=1/4 になります。
イ:正しい。端・まん中・端の3点で小区間2つ分を1組にするので,小区間の数は偶数にします。
ウ:誤り。誤差は h4 に比例するので,h を半分にすると (1/2)4=1/16 です。8分の1ではありません。
エ:正しい。点の位置と重みの両方を選んでいるので,2点なら3次,3点なら5次まで正確です。答えは ア ○,イ ○,ウ ×,エ ○
覚えておくこと
- n 点のガウス求積は,(2n−1) 次までの多項式なら正確な値になる(2点なら3次,3点なら5次)(テキスト・覚えること)
- 複合台形則の誤差は h2 に比例(h を半分にすると約1/4)(テキスト・覚えること)
- 複合シンプソン法(1/3公式)の誤差は h4 に比例(h を半分にすると約1/16)。3点ずつ組にするので,小区間の数は偶数(テキスト・覚えること)
- 複合シンプソン法の誤差は,h を半分にして1/8ではなく1/16(h4 に比例)(テキスト・ひっかけ)
類似する過去問:令和7年度 基礎科目 I-3-3、令和3年度 基礎科目 I-3-2
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