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基礎科目・数学

逆行列

大学

4問H25・H30・R5・R7

対角が1の三角行列の逆行列を、選択肢を掛けて単位行列になるかで確かめる問題が中心です。

よく出る形

  • 3行3列の下三角行列・上三角行列の逆行列を選ぶ
  • 2行2列の逆行列の公式を選ぶ
  • 三角行列の逆行列が中心。そこに,2行2列の公式を選ぶ問題がまざる

覚えること

  • 逆行列 A−1 は,A に掛けると単位行列 E(対角が1,ほかが0)になる行列
  • 行列の掛け算の「i行j列」は,左の行列の i 行目と,右の行列の j 列目を順に掛けて足したもの
  • 2行2列 A=(a, b / c, d) の逆行列は {1/(ad−bc)}×(d, −b / −c, a)。ad−bc(行列式)が0なら逆行列はない
  • 下三角行列の逆行列は下三角,上三角なら上三角。対角が1なら,逆行列の対角も1
  • A=(1, p, q / 0, 1, r / 0, 0, 1) の逆行列は (1, −p, pr−q / 0, 1, −r / 0, 0, 1)。すぐ上の成分は符号が逆,角は pr−q
  • 逆行列があるかどうかは,行列式 ad−bc が0かどうかで決まる(対角に0があるかどうかでは決まらない)
  • 積の逆行列:(AB)−1=B−1A−1。順番が逆になる
  • 行列式は積を保つ:det(AB)=det(A)×det(B)。det(A)×det(A−1)=1 なので,det(A−1)=1/det(A)
  • 対角行列(対角以外が0)の逆行列は,対角の数を逆数にしたもの

解き方

  • 形で選択肢をしぼる(下三角の問題なら,上三角の選択肢は外す)
  • 残った選択肢 X について A×X を計算し,対角以外が全部0になるかを確かめる。0にならない所が1つでも出たら外す
  • 例:A=(1, 0, 0 / a, 1, 0 / b, c, 1),X=(1, 0, 0 / −a, 1, 0 / ac−b, −c, 1) を確かめる
  • 2行1列:a×1+1×(−a)=0。3行1列:b×1+c×(−a)+1×(ac−b)=0。3行2列:c×1+1×(−c)=0。対角は全部1なので,X が逆行列
  • 2行2列の数値例:A=(2, 1 / 5, 3) なら ad−bc=6−5=1 で,A−1=(3, −1 / −5, 2)
  • 確かめ:1行1列は 2×3+1×(−5)=1,1行2列は 2×(−1)+1×2=0
  • 逆行列がない k を求める時は,行列式を k の式にして,0になる k を解く

ひっかけ

  • すぐ下の成分(a,c)の符号だけ変えて,角を b や ac+b にした選択肢(掛けると 2b などが残る)
  • 2行2列の公式で,a と d を入れかえずに,b と c の符号だけ変えた式
  • 積の逆行列を A−1B−1 の順にしない(正しくは B−1A−1)
  • 対角の成分が0でなくても,行列式が0なら逆行列はない。行列式が0になる値は,全部出す
  • 上三角行列で,すぐ上の成分(p,r)の符号だけ変えて,角を −q や pr+q にした選択肢(掛けると −pr や 2q が残る)
このテーマの想定問題を解く

想定問題:1・2・3

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