p,q,rを0でない実数として,次の3行3列の行列Aを考える。Aに掛けると単位行列になる行列(Aの逆行列)を選べ。
A=
1行目 (1, p, q)
2行目 (0, 1, r)
3行目 (0, 0, 1)
解説
考え方と解き方
逆行列は,A に掛けると単位行列になる行列です。上三角行列の逆行列は上三角行列なので,下三角の形の選択肢は外せます。
- 下三角の形の ③ は外す。残りの行列を X とし,A×X の成分を調べる
- 2行3列:A の2行目 (0, 1, r) と X の3列目の積が0になるには,X の2行3列が −r。④は r なので外す
- 1行2列:X の1行2列が −p でないと0にならない。残りの①②⑤はどれも −p
- 1行3列:X の1行3列を x とすると,x+p×(−r)+q×1=0 より x=pr−q。①は −q,②は pr+q なので外す
- 残るのは⑤。答えは ⑤
ほかの選択肢
①:1行3列を −q とすると,掛けた結果が −pr になり,0になりません。
②:1行3列を pr+q とすると,掛けた結果が 2q になり,0になりません。
覚えておくこと
- A=(1, p, q / 0, 1, r / 0, 0, 1) の逆行列は (1, −p, pr−q / 0, 1, −r / 0, 0, 1)。すぐ上の成分は符号が逆,角は pr−q(テキスト・覚えること)
- 残った選択肢 X について A×X を計算し,対角以外が全部0になるかを確かめる。0にならない所が1つでも出たら外す(テキスト・解き方)
- 上三角行列で,すぐ上の成分(p,r)の符号だけ変えて,角を −q や pr+q にした選択肢(掛けると −pr や 2q が残る)(テキスト・ひっかけ)
類似する過去問:令和7年度 基礎科目 I-3-1、令和5年度 基礎科目 I-3-1
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