基礎科目・数学
有限要素と面積座標
5問H23・H25・H28・R2・R3
有限要素法の三角形・四辺形要素の性質(ひずみが一定かどうか)と、三角形の面積座標(重心・内心・外心)を問う問題です。
よく出る形
- 要素内でひずみが一定になる要素を選ぶ
- 4節点四辺形要素の性質や形状関数を問う
- 三角形の中の点(重心,内心,外心)の面積座標を求める
- 要素の性質(ひずみ・形状関数)の問題と,面積座標の問題が,年ごとに入れかわる
覚えること
- ひずみは,変位(どれだけ動いたか)を位置で微分したもの
- 3節点三角形要素:変位を1次式 a+bx+cy で表す。微分すると定数なので,要素内でひずみは一定(定ひずみ要素,CST)
- 6節点三角形要素:変位は2次式で,ひずみは要素内で変わる
- 4節点四辺形要素:変位は a+bx+cy+dxy(双1次)。xy の項があるので,ひずみは一定にならない
- 面積座標:点Pで三角形を3つに分け,各頂点の向かいにできる小さな三角形の面積を,全体の面積で割った3つの数。合計は必ず1
- SA=△PBC,SB=△PCA,SC=△PAB の面積。SA に対応するのは,Aの向かいの辺 BC
- 重心は (1/3, 1/3, 1/3)
- 内心は「向かいの辺の長さの比」(内接円の半径が共通なので,面積が辺の長さに比例する)
- 直角三角形の外心は,斜辺の中点。斜辺の向かいの頂点の成分は0になる
- 点Pの座標=LA×A+LB×B+LC×C(x と y を別々に計算)。L が大きい頂点ほど,Pはその頂点に近い
- 形状関数 Ni:節点 i の値に掛ける重みの関数。要素の中の変位は u=N1u1+N2u2+…
- 形状関数は,自分の節点で1,ほかの節点で0。どの点でも,全部足すと1
- 3節点三角形要素の形状関数は x,y の1次式で,面積座標と同じもの
- アイソパラメトリック要素:要素の形(座標)と要素の中の変位を,同じ形状関数で表す
解き方
- 例:AB:BC:CA=3:4:5 の△ABC の内心と外心。32+42=52 なので,角Bが直角の直角三角形
- 内心:Aの向かいは BC=4,Bの向かいは CA=5,Cの向かいは AB=3。合計12で割って (4/12, 5/12, 3/12)=(1/3, 5/12, 1/4)
- 外心:斜辺 CA の中点。CA の上にあるので,Bの向かいの△PCA の面積は0。残りは半分ずつで (1/2, 0, 1/2)
- 座標から求める時:L の重みを x,y それぞれにかけて足す。面積で確かめるなら,小さな三角形の面積を全体の面積で割る
- 例:A(0, 0),B(4, 0),C(0, 8),面積座標 (1/2, 1/4, 1/4) → x=1/4×4=1,y=1/4×8=2 で P(1, 2)
- 形状関数の正誤は,節点 i の上で u が ui になるか,全節点が同じ値 c のとき要素の中も c になるかで考える
ひっかけ
- 合計が1にならない組(例 (1/4, 1/5, 1/3))は,面積座標ではない
- (1/3, 1/3, 1/3) は重心で,内心や外心ではない
- 節点が多い要素ほど精度は上がるが,ひずみは一定でなくなる
- 形状関数は「自分の節点で0,ほかで1」ではなく「自分の節点で1,ほかで0」
- 内心の順番は,辺の並び AB:BC:CA ではなく,頂点の向かいの辺(A→BC,B→CA,C→AB)の順
このテーマの過去問(このサイトに解説がある 2問)
平成に出た同じテーマ(3問)
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- 平成28年度四角形要素の形状関数
- 平成25年度三角形要素の面積座標
- 平成23年度4節点四辺形要素の性質