有限要素と面積座標 想定問題 1
三角形 ABC の内部または辺上にある点Pを考え,△PBC,△PCA,△PAB の面積をそれぞれ SA,SB,SC とする(有限要素法の面積座標は,これらを△ABC の面積で割った組である)。辺の長さの比が AB:BC:CA=13:5:12 のとき,Pを△ABC の内心においた場合と外心においた場合の SA:SB:SC の組合せとして,最も適切なものはどれか。
Pが内心のときの SA:SB:SCPが外心のときの SA:SB:SC
解説
ポイント
辺の比が分かっている三角形で,内心と外心の面積の比 SA:SB:SC を求める問題です。
考え方と解き方
内心は,3辺から同じ距離 r にあります。小さな3つの三角形の面積は,底辺の長さに比例します。
- 52+122=132 なので,斜辺 AB の直角三角形(角Cが直角)
- 内心:SA(△PBC)は BC×r÷2,SB(△PCA)は CA×r÷2,SC(△PAB)は AB×r÷2。比は BC:CA:AB=5:12:13
- 外心:斜辺 AB の中点。△PAB がつぶれて SC=0。△PBC と△PCA は面積が等しく,比は 1:1:0
- 内心は 5:12:13,外心は 1:1:0。答えは ⑤
ほかの選択肢
①:内心を AB:BC:CA の順に並べた形です。SA に対応するのは,Aの向かいの辺 BC です。
④:内心の並べ方が①と同じです。外心を 1:0:1 としたのは,斜辺を CA とまちがえた形です。
②・③:1:1:1 は重心です。内心でも外心でもありません。
覚えておくこと
- SA=△PBC,SB=△PCA,SC=△PAB の面積。SA に対応するのは,Aの向かいの辺 BC(テキスト・覚えること)
- 内心は「向かいの辺の長さの比」(内接円の半径が共通なので,面積が辺の長さに比例する)(テキスト・覚えること)
- 直角三角形の外心は,斜辺の中点。斜辺の向かいの頂点の成分は0になる(テキスト・覚えること)
- 内心の順番は,辺の並び AB:BC:CA ではなく,頂点の向かいの辺(A→BC,B→CA,C→AB)の順(テキスト・ひっかけ)
類似する過去問:令和2年度 基礎科目 I-3-4、平成25年度 基礎科目 I-3-3
テキスト「有限要素と面積座標」を読む