基礎科目・数学
差分とニュートン法
6問H24・H26・H29・H30・R4・R6
導関数を格子点の値の差で表す差分の式と、ニュートン法の更新式 Δx=−f/f′ を見分ける問題です。
よく出る形
- df/dx の差分表現として誤っているものを選ぶ
- 2階導関数 d2f/dx2 の中心差分の式を選ぶ
- ニュートン法のフローチャートの空欄を埋める
- 差分の式を見分ける問題と,ニュートン法のフローチャートの問題が,くり返し出る
覚えること
- fi は格子点 xi での値,Δ(h と書くことも)は格子の幅
- 1階導関数:前進差分 (fi+1−fi)/Δ,後退差分 (fi−fi−1)/Δ,中心差分 (fi+1−fi−1)/(2Δ)
- (3fi−4fi−1+fi−2)/(2Δ) も1階導関数(2次精度の後退差分)
- 2階導関数の中心差分:(fi+1−2fi+fi−1)/Δ2。「1,−2,1」の並び
- ニュートン法:xn+1=xn−f(xn)/f′(xn)。接線と x 軸の交点を次の値にする
- ニュートン法の終わりの判定:|Δx|<ε(動きが十分小さくなったら終わり)
- ニュートン法は毎回,いまの xn で f と f′ を計算し直す。解の近くでは,合う桁数が1回ごとにおよそ2倍になり,収束が速い
- 精度の次数:前進差分・後退差分は1次精度(誤差が Δ の1乗に比例),中心差分は2次精度(誤差が Δ2 に比例)
- Δ を半分にすると,誤差は1次精度で約1/2,2次精度で約1/4
- テイラー展開 f(x±h)=f(x)±hf′(x)+(h2/2)f″(x)±…。前進差分の誤差の先頭は (h/2)f″。中心差分は h2 の項が打ち消し合い,先頭は (h2/6)f‴
解き方
- 分母を見る。Δ か 2Δ なら1階,Δ2 なら2階
- 迷ったら f=x(傾きは1)を入れて確かめる。xi=0 とすると fi=0,fi+1=Δ,fi−1=−Δ,fi−2=−2Δ
- 例:(3×0−4×(−Δ)+(−2Δ))/(2Δ)=2Δ/(2Δ)=1 なので,1階の式として正しい
- 例:(Δ−0+(−Δ))/Δ2=0 で傾き1が出ないので,1階の式ではない(2階の式)
- ニュートン法の数値例:f(x)=x2−2,x0=1 のとき f=−1,f′=2x=2 なので Δx=0.5,x1=1.5
- 次は f=0.25,f′=3 なので Δx≒−0.083,x2≒1.417(√2≒1.414 に近づく)
- 誤差の次数の数値例:f=x3,x=1(正しい傾きは3)。前進差分の誤差は Δ=0.1 で0.31,Δ=0.05 で0.1525(約1/2)。中心差分は0.01と0.0025(1/4)
ひっかけ
- 「1,−2,1」の並びは2階導関数の合図。df/dx の選択肢に混ざっていたら,それが誤り
- ニュートン法で,分子と分母を逆にした −f′/f や,掛け算の −f×f′ にしない
- |Δx|>ε で終わりにしない(まだ大きく動いているのに止まってしまう)
- 中心差分を1次精度にしない(2次精度)
- ニュートン法で,f′ を最初の値のまま使い続けない(毎回計算し直す)
このテーマの過去問(このサイトに解説がある 2問)
平成に出た同じテーマ(4問)
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- 平成30年度ニュートン・ラフソン法
- 平成29年度2階導関数の差分表現
- 平成26年度導関数の差分表現
- 平成24年度2階微分の差分表現