基礎科目・電気・電磁気
対称な回路の合成抵抗
4問H29・R5・R6・R7
同じ抵抗を格子・ひし形・正四面体につないだ回路で、対称性を使って合成抵抗を出し、大小を比べる問題です。
よく出る形
- 同じ導線で作った3つの回路(ます目・ひし形)の合成抵抗の大小(令和5年度,平成29年度。同じ問題)
- 1Ω を8本つないだ対称な回路の合成抵抗(令和6年度)
- 正四面体の形の回路3種類の合成抵抗の大小(令和7年度)
- 回路の形が変わる。令和5年度と平成29年度は同じ問題がそのまま出た。対称性を使う考え方は同じ
覚えること
- 直列 R=R1+R2,並列 1/R=1/R1+1/R2(同じ R が n 本なら R/n)
- 電流は電位(電気の高さ)の差がある所にだけ流れる
- A と B から見て対称な位置にある点は,同じ電位。同じ電位の点を結ぶ抵抗には電流が流れないので,取り去っても(つないでも)結果は同じ
- 4辺が同じひし形のブリッジは平衡していて,まん中の線は無視できる
- 導線の中点で分けると,半分ずつ R/2 になる
- ブリッジの平衡条件:橋わたしの抵抗をはさんで,向かい合う辺の抵抗のかけ算が等しい。平衡なら橋の抵抗は外しても,両端を1点にまとめても同じ
- 立方体の最も離れた頂点の間:5R/6(となり合う頂点の間は 7R/12)
- 立方体は対称な点を組に分け,「3本並列 → 6本並列 → 3本並列」と数える。R/3 + R/6 + R/3 = 5R/6
解き方
- A に電圧 V,B に 0 をかけたと考える
- 対称な位置にある点を探し,同じ電位としてまとめる(または間の抵抗を外す)
- 直列・並列で計算する(同じ電位の点を外したら,道ごとに足してから並列にする)
- 例:ひし形の左端 a,右端 b,上 T,下 B,中央 C。a−T−b,a−C−b,a−B−b と,縦の T−C,C−B に各1Ω(令和6年度)
- 上の例:T,C,B は左右対称でどれも電位 V/2 → 縦の2本は電流0なので外す。2Ω の道が3本並列で 2÷3=2/3 Ω
- 例:正四面体で A と B が隣り合う頂点(令和7年度)→ 直接の R と,ほかの頂点を通る 2R の道が2本。1/Ra=1/R+1/(2R)+1/(2R)=2/R なので Ra=R/2
- 例:4辺 r のひし形に対角線1本(令和5年度)→ 平衡ブリッジで対角線を外し,2r の道が2本並列で r
- 例:立方体の最も離れた頂点の間が 5 Ω → 5R/6=5 より R=6 Ω
ひっかけ
- まん中の道を数え忘れない(忘れると 1Ω になる)
- 直列の足し算を忘れて,1Ω を3本並列(1/3 Ω)としない。道ごとに直列を足してから並列にする
- A と B が離れているほど合成抵抗は大きくなる。大小を逆に並べない
- 立方体で,まん中の6本を数え忘れない(3本ではなく6本並列)
- ブリッジの平衡条件は,かけ算の比を逆にしない。向かい合う辺どうしをかける
このテーマの過去問(このサイトに解説がある 3問)
平成に出た同じテーマ(1問)
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- 平成29年度導線網の合成抵抗