正四面体の抵抗回路
解説
ポイント
正四面体に組んだ導線のAB間の合成抵抗を3通りのつなぎ方で求め,大小を比べる問題です。
考え方と解き方
AとBに対して対称な位置にある2点は同じ電位なので,その間の導線は電流が流れず,無いものとして扱えます。
中点で分けた導線は R/2 ずつです。直列は足し算,並列2本は「積÷和」です。
- (a)AとBは隣の頂点。残り2頂点は対称で同電位なので,その間の導線は電流0です
- 直接のR,左回りの2R,右回りの2Rの3本の並列で,1/Ra=1/R+1/(2R)+1/(2R)=2/R。Ra=R/2=4R/8
- (b)Aは頂点,Bは向かいの辺の中点。その辺の両端は対称で同電位なので1点Pとみなします
- A→Pは,直接2本の並列R/2と,残りの頂点を回る道 R+R/2=3R/2 の並列で,(R/2×3R/2)÷(R/2+3R/2)=3R/8
- P→Bは R/2 が2本の並列で R/4。Rb=3R/8+2R/8=5R/8
- (c)AもBも向かい合う辺の中点。電流Iは対称に分かれ,A→頂点(R/2にI/2),頂点→頂点(RにI/4),頂点→B(R/2にI/2)の電圧はどれも IR/4
- AB間の電圧は IR/4×3=3IR/4 なので,Rc=3R/4=6R/8
- 分母を8にそろえると 4R/8<5R/8<6R/8。答えは ⑤(Ra<Rb<Rc)
覚えておくこと
- 立体の抵抗回路は「対称な点は同じ電位 → その間の導線は無視」で簡単になる
- 並列2本の合成抵抗は(積)÷(和),直列は足し算
- AとBが離れているほど合成抵抗は大きくなる
出典:令和7年度 技術士第一次試験 基礎科目 I-3-5(公益社団法人日本技術士会) ジャンル:電気・電磁気