対称な回路の合成抵抗 想定問題 2
立方体の12本の辺のそれぞれに,同じ抵抗値Rの抵抗器を置き,8つの頂点で互いにつないだ回路がある。立方体の中心をはさんで向かい合う2つの頂点(最も離れた頂点)A,Bの間の合成抵抗が5 Ωとなるとき,抵抗値Rとして,最も適切なものはどれか。ただし,接続部分の抵抗は無視できるものとする。
解説
ポイント
立方体の12本の辺に同じ抵抗をつないだ回路で,最も離れた頂点の間の合成抵抗から,1本の抵抗値 R を逆に求める問題です。
考え方と解き方
A から見て同じ位置にある点は同じ電位です。まとめて,何本が並列になるかを数えます。
- 頂点を組に分ける:A のとなりの3点(組1),B のとなりの3点(組2),A,B
- A から組1:3本並列で R/3
- 組1から組2:6本並列で R/6
- 組2から B:3本並列で R/3
- 合成抵抗:R/3 + R/6 + R/3 = 5R/6。辺の数は 3+6+3=12 本で合っている
- 5R/6 = 5 Ω より R = 6 Ω。答えは ③ 6 Ω
ほかの選択肢
①(約1.7 Ω):3本の辺をたどる1本道(3R)だけで 5 Ω になると考えた値です。
②(5 Ω):まん中の組の間も3本並列(R/3)と数え,合成抵抗を R とした値です。実際は6本です。
④(7.5 Ω):まん中の6本を数え忘れ,2R/3 とした値です。
⑤(約8.6 Ω):となり合う頂点の間の合成抵抗 7R/12 を使った値です。求める2点がちがいます。
覚えておくこと
- A と B から見て対称な位置にある点は,同じ電位。同じ電位の点を結ぶ抵抗には電流が流れないので,取り去っても(つないでも)結果は同じ(テキスト・覚えること)
- 立方体の最も離れた頂点の間:5R/6(となり合う頂点の間は 7R/12)(テキスト・覚えること)
- 立方体は対称な点を組に分け,「3本並列 → 6本並列 → 3本並列」と数える。R/3 + R/6 + R/3 = 5R/6(テキスト・覚えること)
- 立方体で,まん中の6本を数え忘れない(3本ではなく6本並列)(テキスト・ひっかけ)
類似する過去問:令和7年度 基礎科目 I-3-5、令和6年度 基礎科目 I-3-6
テキスト「対称な回路の合成抵抗」を読む