基礎科目・確率・統計
待ち行列
6問H23・H25・H27・H29・R1・R7
窓口が1つの待ち行列で,並んでから処理が終わるまでの平均時間を求めます。
よく出る形
- 窓口(ATM・券売機・改札)が1つ。到着は1時間あたり平均○人(ポアソン分布),処理時間は平均○秒(指数分布)
- 並んでから処理が終わるまでの平均時間(平均系内滞在時間)を求める
- 式は問題文に書いてあることが多い。どれも滞在時間を求める形で,数字(到着人数と処理時間)が替わるだけ
覚えること
- 到着率 λ:単位時間あたりに来る人数
- サービス率 μ:単位時間あたりに処理できる人数(=1÷1人の処理時間)
- 利用率(トラフィック密度)ρ=λ÷μ:窓口がふさがっている割合
- 平均系内列長 L=ρ÷(1−ρ):並んでいる人と処理中の人の合計の平均
- 平均系内滞在時間 W=L÷λ。式を整理すると W=1÷(μ−λ)
- ρ が1に近づくと L は急に大きくなる(ρ=0.5 で1人,0.9 で9人,0.99 で99人)。L は ρ に比例しない
- ρ が1以上だと,来る人のほうが多く,列は限りなく長くなる。式は ρ<1 の時だけ成り立つ
- λ と μ をともに2倍にすると,ρ と L は変わらず,W は半分になる
- μ だけを2倍にすると,W=1÷(2μ−λ) となり,W は半分よりさらに短くなる(待ち時間も減るため)
- 並んで待つだけの平均時間(平均待ち時間)= W − 1人の処理時間
解き方
- 単位をそろえる(全部「秒」か全部「時間」に)
- λ と μ を出し,ρ=λ÷μ
- L=ρ÷(1−ρ),W=L÷λ の順に計算する
- 例:1時間に36人,1人50秒 → λ=36÷3600=0.01人/秒,μ=1÷50=0.02人/秒,ρ=0.5
- 上の例の続き:L=0.5÷0.5=1人,W=1÷0.01=100秒(確かめ:W=1÷(0.02−0.01)=100秒)
- 逆算は W=1÷(μ−λ) から始める。例:1人30秒(μ=120人/時),W≦120秒=1/30時間 → 120−λ≧30 → λ≦90人/時
ひっかけ
- 時間と秒をまぜたまま計算しない
- 答えは処理時間より長くなる(待つ時間が加わるため)。処理時間そのものの選択肢は誤り
- 来る人の平均の間隔(1÷λ)を,滞在時間と取りちがえない
- L=ρ÷(1−ρ) の分子の ρ を落とさない(1÷(1−ρ) は誤り)
このテーマの過去問(このサイトに解説がある 2問)
平成に出た同じテーマ(4問)
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- 平成29年度ATMの待ち行列
- 平成27年度待ち行列(ATMの応答時間)
- 平成25年度改札の待ち行列
- 平成23年度ATMの待ち行列と応答時間