待ち行列 想定問題 2
ある駐車場の出口に精算機が1台ある。精算機を使う利用者の到着はポアソン分布に従い,1人当たりの精算にかかる時間は平均30秒の指数分布に従う。利用者1人が列に加わってから精算を終えるまでの平均時間(平均系内滞在時間)を120秒以下に保ちたい。このとき,1時間当たりの平均到着人数の上限として,最も適切なものはどれか。なお,次の関係を用いてよい。
記号:λ=到着率,μ=サービス率,ρ=利用率,L=平均系内列長,W=平均系内滞在時間
ρ=λ÷μ
L=ρ÷(1-ρ)
W=L÷λ
解説
ポイント
滞在時間の上限から,1時間あたりの到着人数の上限を逆に求める問題です。
考え方と解き方
与えられた式を整理すると W = 1 ÷ (μ − λ) です。到着が増えるほど W は長くなるので,上限は W がちょうど120秒になる所です。
- 単位を「時間」にそろえる:μ = 3,600 ÷ 30 = 120 人/時
- 120秒 = 1/30 時間
条件:W = 1 ÷ (120 − λ) ≦ 1/30
- 逆数をとると 120 − λ ≧ 30 なので,λ ≦ 90 人/時
- 確かめ:λ=90 で ρ=0.75,L=3 人,W=3÷90=1/30 時間=120秒。ちょうど上限。答えは ③ 90人
ほかの選択肢
①②(30人,60人):W は 40秒,60秒で条件を満たしますが,上限ではありません。
④(100人):W = 1/20 時間 = 180秒 で,120秒を超えます。
⑤(120人):ρ が1になり,列は限りなく長くなります。
覚えておくこと
- 平均系内滞在時間 W=L÷λ。式を整理すると W=1÷(μ−λ)(テキスト・覚えること)
- 逆算は W=1÷(μ−λ) から始める。例:1人30秒(μ=120人/時),W≦120秒=1/30時間 → 120−λ≧30 → λ≦90人/時(テキスト・解き方)
- ρ が1以上だと,来る人のほうが多く,列は限りなく長くなる。式は ρ<1 の時だけ成り立つ(テキスト・覚えること)
類似する過去問:令和元年度 基礎科目 I-1-5、平成27年度 基礎科目 I-1-2
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