基礎科目・確率・統計
正規分布の和と差
4問H23・H27・R4・R6
独立な正規分布を足したり引いたりしたときの平均と分散,そこから求める確率が出ます。
よく出る形
- 2つの部品をつないだ長さや,軸と穴のすき間が,どんな正規分布になるかを選ぶ
- 合力やつないだ長さが基準を超える確率を,標準正規分布の値から求める
- n 個の平均質量や,n 個の合計の平均・標準偏差を求める(平成23)
- 毎回,求めるもの(分布の形を選ぶ・確率を求める・平均と標準偏差を求める)と部品の数字が変わる
覚えること
- N(μ, σ2) は「平均 μ,分散 σ2 の正規分布」。σ は標準偏差(ばらつきの大きさ),σ2 は分散
- 独立な X と Y の和 X+Y:平均は μX+μY,分散は σX2+σY2
- 差 X−Y:平均は μX−μY,分散はやはり σX2+σY2(引き算でも足す)
- 標準化:z=(x−μ)÷σ で,平均0・標準偏差1の標準正規分布に直して表を読む
- 正規分布は左右対称。「z 以上」の確率と「−z 以下」の確率は同じ
- aX+b の平均は aμ+b,標準偏差は |a|σ。足した定数 b はばらつきを変えない
- 独立な n 個の合計:平均は nμ,標準偏差は √n × σ
- 独立な n 個の平均値:平均は μ,標準偏差は σ÷√n
- 1個を n 倍すると標準偏差は n 倍。n 個を足すと √n 倍にとどまる
解き方
- 求めたい量を「足し算」か「引き算」で書く(すき間=穴の径−軸の径 など)
- 平均は式どおり足し引きし,分散は足す。標準偏差は分散の √ をとる
- 確率を聞かれたら z を計算し,与えられた値や表で読む
- 逆算は,確率から z を決め,「平均のずれ = z × 標準偏差」とする
- 例:引張力 平均300・標準偏差30,圧縮力 平均200・標準偏差40 → 合力の平均 100,分散 900+1600=2500,標準偏差 50
- 上の例で200以上となる確率:z=(200−100)÷50=2.0 → 表から約2.3%
- 例:すき間の標準偏差が20 μm で,はまらない確率を0.13%以下(z=3.0)にする → 平均のすき間は 3.0 × 20 = 60 μm 以上
ひっかけ
- 標準偏差をそのまま足さない(30+40=70 は誤り。√(302+402)=50)
- 差のときに分散を引き算にしない
- 「超える」は片側だけ。左右の両側を数えて2倍にしない
- 1個を9倍した標準偏差(9σ)と,9個の合計の標準偏差(3σ)を同じにしない
このテーマの過去問(このサイトに解説がある 2問)
平成に出た同じテーマ(2問)
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- 平成27年度正規分布の和と不良率
- 平成23年度正規分布の平均と合計