正規分布の和と差 想定問題 3
ある製品の質量X[g]は平均50g,標準偏差6gの正規分布に従う。この製品を無作為に取り出すとき,それぞれの質量は互いに独立とする。次の記述のうち,最も不適切なものはどれか。
解説
ポイント
定数倍,n 個の合計,平均値,差の標準偏差についての記述から,最も不適切なものを選ぶ問題です。
考え方と解き方
1個を n 倍すると標準偏差は n 倍です。独立な n 個を足すと √n 倍にとどまります。
①:9X の標準偏差は 9 × 6 = 54 g。9個の合計は √9 × 6 = 18 g で,同じではない。不適切
②:平均値の標準偏差は 6 ÷ √9 = 2 g。適切
③:合計は平均 9 × 50 = 450 g,分散 9 × 36 = 324,標準偏差 18 g。適切
④:2X の標準偏差は 2 × 6 = 12 g で,+5 はばらつきを変えない。適切
⑤:差の平均は 0 g,分散は 36 + 36 = 72,標準偏差は √72 ≒ 8.5 g。適切。答えは ①
覚えておくこと
- aX+b の平均は aμ+b,標準偏差は |a|σ。足した定数 b はばらつきを変えない(テキスト・覚えること)
- 独立な n 個の合計:平均は nμ,標準偏差は √n × σ(テキスト・覚えること)
- 独立な n 個の平均値:平均は μ,標準偏差は σ÷√n(テキスト・覚えること)
- 1個を9倍した標準偏差(9σ)と,9個の合計の標準偏差(3σ)を同じにしない(テキスト・ひっかけ)
類似する過去問:平成23年度 基礎科目 I-5-4、令和6年度 基礎科目 I-1-6
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