基礎科目・力学
フックの法則とポアソン比
3問H25・R1・R7
3方向の応力とひずみの関係(一般化フックの法則)、ポアソン比、平面応力と平面ひずみの区別が出ます。
よく出る形
- 3方向の垂直応力から,x 方向のひずみを表す式や値を求める
- どんな応力でも体積が変わらない材料のポアソン比
- 平面応力状態と平面ひずみ状態の説明
- 応力から式を立てる問題,ポアソン比の値を選ぶ問題,平面応力と平面ひずみの説明が,年ごとに出る
覚えること
- ポアソン比 ν:縦のひずみに対する横のひずみの比の大きさ。縦に伸びると,横に縮む
- 一般化フックの法則:εx = {σx − ν(σy + σz)}/E(y,z も同じ形)。ほかの方向の応力には「−ν」がつく
- 体積ひずみ = εx + εy + εz = (1 − 2ν)(σx + σy + σz)/E
- 体積が変わらない材料(ゴムなど)は ν = 1/2。金属(鋼など)はおよそ 0.3
- 平面応力状態:とても薄い板を面に沿って引っ張るとき,厚さ方向の「応力」を0とみなす
- 平面ひずみ状態:とても長い物(トンネル・ダムなど)に長さ方向に一様な荷重がかかるとき,長さ方向の「ひずみ」を0とみなす
- 伸び縮みできない向きはひずみ0,何も触れていない面は応力0。この条件を一般化フックの法則に入れて,残りを求める
- せん断弾性係数(横弾性係数)G = E/{2(1 + ν)}。鋼(E ≒ 206 GPa,ν ≒ 0.3)で G ≒ 79 GPa
- 体積弾性係数 K = E/{3(1 − 2ν)}。ν が 1/2 に近づくと K は大きくなり,体積は変わりにくくなる
- ν は 1/2 を超えない(超えると,全方向から押したのに体積が増えることになる)
- 単位をそろえる:200 GPa = 200,000 MPa
解き方
- 各方向のひずみを,一般化フックの法則で書く
- 体積の問題なら,3つのひずみを足して (1 − 2ν) をくくり出す
- 逆算の問題は,「ひずみ0」「応力0」の条件を式に入れて,求めたい応力を解く
- 例:σx = 100 MPa,σy = 50 MPa,σz = 0,E = 200,000 MPa,ν = 0.3 のとき,εx = (100 − 0.3 × 50) ÷ 200000 = 4.25×10−4
- 例:σx だけのとき,体積ひずみ = σx/E − 2νσx/E = (1 − 2ν)σx/E。これが0なので ν = 1/2
ひっかけ
- 薄い板と長い物で,0とみなすもの(応力かひずみか)を入れかえない
- ほかの方向の応力の項を + にしない(横には縮むので −ν)
- 圧縮は負の符号で式に入れる。符号を落とさない
- ν が 1/2 に近づくと K が小さくなる,としない(大きくなる)
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平成に出た同じテーマ(1問)
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- 平成25年度一般化フックの法則