フックの法則とポアソン比 想定問題 1
ヤング率200 GPa,ポアソン比0.3の等方性線形弾性体に,x,y,z方向の垂直応力として σx=120 MPa,σy=-40 MPa,σz=60 MPa が働いている(引張を正,圧縮を負とする)。せん断応力は働いていない。このとき生じるx方向の垂直ひずみ εx の値として,最も適切なものはどれか。
解説
ポイント
3方向の垂直応力がかかったときの,x 方向のひずみを求める問題です。
考え方と解き方
一般化フックの法則は εx = {σx − ν(σy + σz)}/E です。圧縮は負の符号のまま式に入れます。
- 単位をそろえる:E = 200 GPa = 200,000 MPa
- ほかの2方向の応力の和:σy + σz = −40 + 60 = 20 MPa
- ν をかける:0.3 × 20 = 6 MPa。かっこの中は 120 − 6 = 114 MPa
- εx = 114 ÷ 200,000 = 5.7×10−4。答えは ②
ほかの選択肢
①(4.5×10−4):σy を +40 MPa(引張)として計算した値です(120 − 0.3 × 100 = 90)。
③(6.0×10−4):σx だけで計算し,ポアソン比の効果を入れていません。
④(6.3×10−4):ν の項を足した値です(120 + 6 = 126)。ほかの方向の分は引きます。
⑤(5.7×10−3):E を 20,000 MPa と,けたを1つまちがえた値です。
覚えておくこと
- 一般化フックの法則:εx = {σx − ν(σy + σz)}/E(y,z も同じ形)。ほかの方向の応力には「−ν」がつく(テキスト・覚えること)
- 圧縮は負の符号で式に入れる。符号を落とさない(テキスト・ひっかけ)
- 単位をそろえる:200 GPa = 200,000 MPa(テキスト・覚えること)
類似する過去問:平成25年度 基礎科目 I-3-1、令和元年度 基礎科目 I-3-4
テキスト「フックの法則とポアソン比」を読む