基礎科目・力学
はりの曲げとたわみ
3問H27・R4・R6
はりの曲げ応力は断面係数 Z、たわみは断面二次モーメント I で決まり、断面の寸法の何乗で効くかが問われます。
よく出る形
- 等分布荷重を受ける円形断面の片持ちばりで,最大曲げ応力と最大たわみが,直径の何乗に反比例するか
- 断面を長方形にしたら,応力は高さの何乗に反比例するか
- 2本の片持ちばりの先端のたわみが等しくなる条件
- どれも片持ちばりで,寸法が何乗で効くかを問う。変える寸法や条件は毎回変わる
覚えること
- 曲げ応力 σ = M/Z(M は曲げモーメント=はりを曲げようとする働き,Z は断面係数)
- たわみは EI に反比例(E はヤング率,I は断面二次モーメント)。応力は Z,たわみは I で決まる
- 円形(直径 d):I = πd4/64,Z = πd3/32
- 長方形(幅 b,高さ h):I = bh3/12,Z = bh2/6。h は荷重と同じ向きの寸法
- 片持ちばりの先端のたわみ:集中荷重 P なら PL3/(3EI),等分布荷重 w なら wL4/(8EI)
- 片持ちばりの最大曲げモーメントは固定端で M = PL。荷重と長さが同じなら,断面によらない
- 単純支持ばり・中央の集中荷重:反力は P/2 ずつ,最大曲げモーメントは中央で PL/4。最大たわみは PL3/(48EI)
- 単純支持ばりで,全荷重 P を全長に一様に分けてかけると,最大曲げモーメントは PL/8
- 単位を N と mm にそろえると,N/mm2 = MPa で答えが出る
解き方
- 応力は Z,たわみは I を見る
- 寸法の何乗かを読み取る。分母にあるので「反比例」
- 倍率の問題は,変える量ごとに「何乗か」を考え,倍率をかけ合わせる
- 例:円形で直径を2倍にすると,応力は 1/23 = 1/8,たわみは 1/24 = 1/16
- 例:長方形で高さを2倍にすると,応力は 1/22 = 1/4,たわみは 1/23 = 1/8
- 例:集中荷重のたわみは L3/(bh3) に比例。長さを2倍にしてたわみを同じにするには,h3 を8倍,つまり h を2倍にする
- 数値を求める問題は,単位をそろえ,反力 → 最大曲げモーメント → Z → σ = M/Z の順に計算する
ひっかけ
- 応力とたわみの乗数を逆にしない(応力が4乗,たわみが3乗とはしない)
- 長方形の応力を h3 としない(h3 は I なので,たわみの方)
- 太くすると応力が増える「比例」を選ばない(太くすると応力は減る)
- たわみの L3(集中荷重)と L4(等分布荷重)を混ぜない
- 片持ちばりの PL と,単純支持ばり・中央荷重の PL/4 を取りちがえない
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平成に出た同じテーマ(1問)
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- 平成27年度片持ちはりのたわみ