はりの曲げとたわみ 想定問題 3
長さ2 mのはりの両端を,一端はピン(回転できる支点),他端はローラー(回転と水平方向の移動ができる支点)で支えた単純支持ばりがある。はりの中央に,下向きの集中荷重6 kNをかける。はりの断面は幅50 mm,高さ120 mmの長方形で,高さの方向が荷重の方向と同じである。このはりに生じる最大曲げ応力として,最も適切なものはどれか。ただし,はりの自重は考えない。
解説
ポイント
単純支持ばりの中央に集中荷重がかかるときの,最大曲げ応力を数値で求める問題です。
考え方と解き方
両端の支点が荷重を半分ずつ(P/2)支え,曲げモーメントは中央で最大の PL/4 になります。応力は σ = M/Z です。
- 単位をそろえる:P = 6 kN = 6,000 N,L = 2 m = 2,000 mm
- 反力:6,000 ÷ 2 = 3,000 N ずつ
- 最大曲げモーメント:M = 3,000 × 1,000 = 3,000,000 N・mm(PL/4 = 6,000 × 2,000 ÷ 4 と同じ)
- 断面係数:Z = 50 × 1202 ÷ 6 = 120,000 mm3
- σ = 3,000,000 ÷ 120,000 = 25 N/mm2 = 25 MPa。答えは ② 25 MPa
ほかの選択肢
①(12.5 MPa):M = PL/8(全荷重を全長に分けてかけた場合)で計算した値です。
③(50 MPa):反力を半分にし忘れ,M = 6,000 × 1,000 = 6,000,000 N・mm(PL/2)として計算した値です。
④(60 MPa):幅と高さを入れかえて Z = 120 × 502 ÷ 6 = 50,000 mm3 とした値です。2乗するのは荷重と同じ向きの高さ 120 mm です。
⑤(100 MPa):片持ちばりの M = PL を使った値です。
覚えておくこと
- 長方形(幅 b,高さ h):I = bh3/12,Z = bh2/6。h は荷重と同じ向きの寸法(テキスト・覚えること)
- 単純支持ばり・中央の集中荷重:反力は P/2 ずつ,最大曲げモーメントは中央で PL/4。最大たわみは PL3/(48EI)(テキスト・覚えること)
- 単純支持ばりで,全荷重 P を全長に一様に分けてかけると,最大曲げモーメントは PL/8(テキスト・覚えること)
類似する過去問:令和4年度 基礎科目 I-1-5
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