基礎科目・設計・品質管理
線形計画と最適化
7問H24・H25・H28・H30・R1・R1再・R6
原料や時間の上限のもとで利益を最大にする計算と,最適化の用語(双対問題・パレート解など)が出ます。
よく出る形
- 原料・時間などの使用上限のもとで,2つの製品の生産量を決めて利益を最大にする(計算)
- 線形計画・凸計画・整数計画・多目的最適化の用語の穴埋めや正誤
- 毎回,表の数字が変わる。用語の問題は定番の記述の1か所を反対にした文がまざる
覚えること
- 最適化は「決定変数(自分で決める数)」「目的関数(最大・最小にしたい量)」「制約条件(守る条件)」でできている
- 線形計画問題:目的関数も制約条件もすべて一次式。代表的な解き方はシンプレックス法。2変数なら図で解ける(図解法)
- 線形計画の最適解は,制約で囲まれた領域(実行可能領域)の角(頂点)のどれかにある。最大でも最小でも同じ
- 目的関数の等高線が最適側の辺と平行なら,その辺の上のどの点も最適解になり,1つに定まらない
- 双対問題:制約条件と変数の役割を入れかえた,もう1つの問題。主問題に最適解があれば双対問題にもあり,最適値は等しい(双対定理)
- 凸計画問題:局所的最適解(近くの中でいちばんよい点)がそのまま大域的最適解(全体でいちばんよい点)になる
- 凸でない問題では,勾配法で求めた解が局所的最適解にとどまり,大域的最適解とは限らない
- 整数計画問題:変数が整数だけ。大きな問題は遺伝的アルゴリズムなどで近似解を求める
- トレードオフ:一方をよくすると他方が悪くなる関係。その中で「全部を同時にはよくできない解」がパレート解
- パレート解は1つではなく集まり。その中からどれを選ぶかは,意思決定する人が決める
- 栄養素の必要量のように下限(〜以上)がある問題は,制約が ≧ になり,費用を最小にする
解き方
- 製品の量を x,y として,制約を一次式(上限は ≦,下限は ≧)で,利益や費用を Z = ax + by で書く
- 制約の線どうしの交点(頂点)と,x = 0・y = 0 の端の点を出す
- 各頂点がすべての制約を守っているか確かめ,Z を計算して,最大(または最小)のものを選ぶ
- 例:x+2y≦12,3x+y≦15,x+y≦7,Z = 300x + 200y。頂点 (5,0)→1,500,(4,3)→1,800,(2,5)→1,600,(0,6)→1,200。最大は (4,3) の1,800
ひっかけ
- 線形計画を,目的関数だけ一次式ならよい,としない。制約条件も一次式
- 交点を出したら,ほかの制約を破っていないか必ず確かめる。破る点は選べない
- 「常に1つに定まる」「同時に最もよくなる」のような言い切りは疑う
- シンプレックス法とコンプレックス法,双対問題と逆問題,トレードオフとトレードオンの言葉のすりかえに注意
このテーマの過去問(このサイトに解説がある 3問)
- 令和6年度線形計画法で最大利益を求める基礎科目 I-1-5解説を読む
- 令和元年度(再試験)最適化(線形計画・パレート解)基礎科目 I-1-2解説を読む
- 令和元年度最適化問題(線形計画・凸計画)基礎科目 I-1-1解説を読む
平成に出た同じテーマ(4問)
このサイトにはまだ解説がありません。年度と題だけです。
- 平成30年度線形計画法の最大利益
- 平成28年度線形計画法(生産計画)
- 平成25年度最適化手法と線形計画法
- 平成24年度線形計画法で利益最大化