最適化問題(線形計画・凸計画)
解説
ポイント
線形計画・凸計画・整数計画という最適化問題の種類と,それぞれの性質を問う問題です。
考え方と解き方
最適化問題は,決定変数(自分で決める数),目的関数(最大・最小にしたい量),制約条件(守る条件)の3つでできています。
種類ごとの「定義」と「解きやすさ」を思い出して,記述を1つずつ確かめます。
ア:誤り。線形計画問題は,目的関数だけでなく制約条件も一次式で書ける問題です。制約条件は線形でなくてよい,という部分が逆です。
イ:正しい。変数が2つなら,横軸と縦軸に変数をとり,制約で囲まれた領域と目的関数の等高線を描けば,最適な点が図から読み取れます。
ウ:正しい。凸計画問題は谷が1つしかない形なので,近くでいちばん良い点(局所的最適解)が,そのまま全体でいちばん良い点(大域的最適解)になります。
エ:正しい。整数計画問題は組合せの数が爆発的に増えるので,大きな問題は遺伝的アルゴリズムなどの近似的な方法で,だいたい良い答えを求めることがあります。答えは ア 誤,イ 正,ウ 正,エ 正
覚えておくこと
- 線形計画問題:目的関数も制約条件も一次式(2x+3y のような形)
- 凸計画問題:局所的最適解がそのまま大域的最適解になる
- 整数計画問題:変数が整数だけ。大きな問題は厳密に解くのが難しく,ヒューリスティック(経験的・近似的な解き方)で近似解を求める
- 2変数の線形計画は図解法(実行可能領域と目的関数の等高線を描く)で解ける
出典:令和元年度 技術士第一次試験 基礎科目 I-1-1(公益社団法人日本技術士会) ジャンル:設計・品質管理