線形計画と最適化 想定問題 3
最適化について述べた次の(ア)~(エ)を,正しいものは○,誤っているものは×としたとき,その組合せとして最も適切なものはどれか。
(ア)2変数の線形計画問題では,目的関数の等高線が実行可能領域の1つの辺と平行になる場合でも,最適解は常にただ1つの頂点に定まる。
(イ)線形計画問題で,主問題が最適解をもつならば,その双対問題も最適解をもち,両者の目的関数の最適値は等しくなる。
(ウ)凸計画問題ではない非線形計画問題では,勾配法などで求めた解が局所的最適解にとどまり,大域的最適解であるとは限らない。
(エ)多目的最適化問題では,パレート解は一般にただ1つに定まり,その解ですべての目的関数が同時に最もよい値になる。
アイウエ
解説
ポイント
線形計画の最適解の性質,双対問題,局所的最適解,パレート解について,4つの記述の正誤を問う問題です。
考え方と解き方
最適化の用語の意味を,記述ごとに確かめます。
「常に」「ただ1つ」「同時に」のような言い切りは疑います。
ア:誤り。等高線と平行な辺が最適値をとる側にあれば,その辺の上のどの点も最適解になり,1つには定まりません。「常に」が誤りです。
イ:正しい。主問題に最適解があれば双対問題にも最適解があり,最適値は等しくなります(双対定理)。
ウ:正しい。凸でない問題には谷がいくつもあることがあり,勾配法(坂を下る方向に進む方法)で見つけた谷底が全体の最小とは限りません。
エ:誤り。パレート解は目的どうしがトレードオフになる解の集まりで,ふつうはたくさんあります。どの目的も同時に最もよくなる解があるなら,対立はありません。答えは ア ×,イ ○,ウ ○,エ ×
覚えておくこと
- 目的関数の等高線が最適側の辺と平行なら,その辺の上のどの点も最適解になり,1つに定まらない(テキスト・覚えること)
- 双対問題:制約条件と変数の役割を入れかえた,もう1つの問題。主問題に最適解があれば双対問題にもあり,最適値は等しい(双対定理)(テキスト・覚えること)
- 凸でない問題では,勾配法で求めた解が局所的最適解にとどまり,大域的最適解とは限らない(テキスト・覚えること)
- パレート解は1つではなく集まり。その中からどれを選ぶかは,意思決定する人が決める(テキスト・覚えること)
類似する過去問:令和元年度 基礎科目 I-1-1、令和元年度(再試験) 基礎科目 I-1-2
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