線形計画法で最大利益を求める
解説
ポイント
原料と稼働時間の制約の中で,利益が最大になる生産量を求める線形計画法の問題です。
考え方と解き方
製品1を x kg,製品2を y kg つくるとして,制約の式と利益の式を立てます。
最大の利益は,制約の線どうしが交わる角(頂点)のどれかで出るので,頂点ごとに利益をくらべます。
- 制約:原料A x+2y≦12,原料B 3x+y≦15,時間 x+y≦7,x≧0,y≧0。利益 Z=300x+200y(万円)
- 頂点1(y=0):原料Bから 3x≦15 で x≦5。(5,0) で Z=300×5=1,500
- 頂点2(原料Bと時間の交点):3x+y=15 と x+y=7 を引き算して 2x=8,x=4,y=3。原料Aは 4+6=10≦12 で守れます。Z=1,200+600=1,800
- 頂点3(時間と原料Aの交点):x+y=7 と x+2y=12 を引き算して y=5,x=2。原料Bは 6+5=11≦15 で守れます。Z=600+1,000=1,600
- 頂点4(x=0):原料Aから 2y≦12 で y≦6。(0,6) で Z=200×6=1,200
- 最大は製品1を4kg,製品2を3kg の 1,800万円。答えは ④ 1,800万円
ほかの選択肢
②(1,500万円):利益の高い製品1だけを5kgつくった場合です。製品1だけに寄せると原料Bがすぐ上限になり,時間と原料Aが余ります。
③(1,600万円):頂点 (2,5) の値で,1,800万円より小さいです。
⑤(1,920万円):制約を守ったままでは届かない値です。
覚えておくこと
- 線形計画法は「制約の式をつくる → 頂点を出す → 頂点ごとに目的の値を計算してくらべる」の3ステップ
- 頂点は2本の制約の線の交点。残りの制約も守れているか確かめてから使う
- 利益の高い製品だけをつくるのが最大とは限らない
出典:令和6年度 技術士第一次試験 基礎科目 I-1-5(公益社団法人日本技術士会) ジャンル:設計・品質管理