化学・材料のテーマ一覧へ

基礎科目・化学・材料

molを使う計算

よく出る高校

7問H27・H30・R1・R2・R3・R7

質量を原子量・分子量で割って mol(物質量)に直し、合金の組成・燃焼で出る CO<sub>2</sub>・必要な鉱石の量などを求める計算が出ます。

よく出る形

  • 合金の「質量分率(重さの割合)」を「モル分率(原子の数の割合)」に直す(令和7・令和元・平成27)
  • 同じ重さの有機物を燃やしたとき,CO2 がいちばん多く出るものを選ぶ(令和2・平成27)
  • 鉄鉱石 Fe2O3 から鉄を 1000 kg 作るのに必要な鉱石の量(令和3)
  • 気体の体積・溶液中の溶質・分子数・反応で使う量などを mol に直し,いちばん小さいものを選ぶ(平成30)
  • 毎回,求めるもの(モル分率,CO2 の量,必要な鉱石の量,物質量の比較)が変わる。数字だけの入れ替えもある

覚えること

  • 物質量[mol]= 質量[g]÷ 原子量(分子量)。原子量は 1 mol あたりの重さ[g]
  • モル分率[%]= その成分の mol ÷ 全成分の mol の合計 × 100
  • 原子量の小さい元素は,同じ重さでも原子の数が多いので,モル分率が質量分率より大きくなる
  • 完全燃焼では,分子の中の炭素 C 1個につき CO2 1個になる。同じ重さなら「C の数 ÷ 分子量」が大きいほど CO2 が多い(例:エチレン C2H4 は 2÷28)
  • 燃焼で使う O2:C 1個につき O2 1個,H 2個につき O2 1/2個。同じ重さなら「O2 の数 ÷ 分子量」で比べる
  • 水素は軽いのに多くの酸素を使うので,同じ重さなら水素の割合が高いもの(メタン)ほど酸素を多く使う。CO2 最大と O2 最大は,答えが違うことがある
  • Fe2O3 の式量は 56×2+16×3=160,そのうち鉄は 112 なので,鉄の割合は 70%
  • 反応式の係数は mol の比を表す。CaCO3 → CaO + CO2 は,1 mol から CaO と CO2 が 1 mol ずつできる
  • 標準状態(0℃,1.013×105 Pa)の気体は,1 mol で 22.4 L。固体は,mol × 式量で質量になる
  • 質量 → mol → 係数の比 → 体積や質量,の順に進めば,どんな反応でも量が出る。最後に反応の前後で質量の合計が合うかを見る

解き方

  • 全体を 100 g とおくと,質量分率の % の数字がそのまま重さ[g]になる
  • 成分ごとに「重さ ÷ 原子量」で mol を出し,mol を合計して,それぞれを合計で割って 100 を掛ける
  • 数値例(令和元年度):Al 95.5%,Cu 4.50%(原子量 27.0,63.5)。Al:95.5÷27.0=3.537 mol,Cu:4.50÷63.5=0.0709 mol,合計 3.608 mol
  • 数値例(続き):Al は 3.537÷3.608×100=98.0%,Cu は 0.0709÷3.608×100=1.96%
  • 鉄鉱石の例:鉄 1000 kg ÷ 0.70 ≒ 1429 kg の Fe2O3 が必要
  • 燃料の比べ方は,反応式を書いて,1 mol あたりの CO2(または O2)の mol 数を分子量で割る

ひっかけ

  • 質量分率の数字をそのまま写した選択肢(例:96.5・3.00・0.500)は誤り
  • Fe2O3 の Fe が2個あることを忘れると,1000×160÷56≒2857 kg になってしまう
  • 最後に各成分の % を足して,ほぼ 100% になるか確かめる
  • 質量を原子量で割るところを,かけない。原子量の大きい成分が増えて,向きが逆になる
  • 「CO2 がいちばん多く出る」と「O2 をいちばん多く使う」は別の問い。同じ答えと決めつけない
  • kg と g の取りちがいに注意(1.00 kg は 1000 g)。ずれると10倍や1000倍ちがう
このテーマの想定問題を解く

想定問題:1・2・3

このテーマの過去問(このサイトに解説がある 4問)

平成に出た同じテーマ(3問)

このサイトにはまだ解説がありません。年度と題だけです。