molを使う計算 想定問題 3
石灰石の主成分である炭酸カルシウムCaCO3を加熱すると,CaCO3 → CaO + CO2 の反応で分解する。純粋なCaCO3 1.00 kgを完全に分解したとき,発生するCO2の標準状態(0℃,1.013×105 Pa)での体積と,残る酸化カルシウムCaOの質量の組合せとして,最も適切なものはどれか。ただし,原子量はC=12,O=16,Ca=40とし,標準状態の気体1 molの体積は22.4 Lとする。
発生するCO2の体積残るCaOの質量
解説
ポイント
炭酸カルシウムの熱分解で,出てくる CO2 の体積と,残る CaO の質量を求める問題です。
考え方と解き方
反応式の係数は mol の比です。質量を mol に直し,係数の比で出てくる物質の mol を決め,体積や質量に戻します。
- CaCO3 の式量:40 + 12 + 16×3 = 100
- 物質量:1.00 kg = 1000 g なので,1000 ÷ 100 = 10.0 mol
- CO2 も 10.0 mol。体積は 10.0 × 22.4 = 224 L
- CaO の式量は 40 + 16 = 56。CaO も 10.0 mol なので,10.0 × 56 = 560 g
- 確かめ:CO2 の質量は 10.0 × 44 = 440 g。560 + 440 = 1000 g で合う。答えは ⑤
ほかの選択肢
①(22.4 L・56.0 g):CaCO3 を 1.00 mol とした値です。1.00 kg = 1000 g を 100 g と取りちがえるとこうなります。
②(224 L・440 g):体積は正しいですが,440 g は CO2 の質量で,CaO の質量ではありません。
覚えておくこと
- 反応式の係数は mol の比を表す。CaCO3 → CaO + CO2 は,1 mol から CaO と CO2 が 1 mol ずつできる(テキスト・覚えること)
- 標準状態(0℃,1.013×105 Pa)の気体は,1 mol で 22.4 L。固体は,mol × 式量で質量になる(テキスト・覚えること)
- 質量 → mol → 係数の比 → 体積や質量,の順に進めば,どんな反応でも量が出る。最後に反応の前後で質量の合計が合うかを見る(テキスト・覚えること)
- kg と g の取りちがいに注意(1.00 kg は 1000 g)。ずれると10倍や1000倍ちがう(テキスト・ひっかけ)
類似する過去問:令和3年度 基礎科目 I-4-4、平成30年度 基礎科目 I-4-1
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