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基礎科目・ネットワーク・セキュリティ

暗号とディジタル署名

高校◎取りやすい

3問H27・R3・R6

公開鍵暗号とディジタル署名で、どちらの鍵を何に使うか、認証局が何を証明するかが出ます。

よく出る形

  • 公開鍵暗号とディジタル署名で,どちらの鍵を何に使うかの記述の正誤を選ぶ
  • 認証局(CA)が何を証明するかを,公開鍵暗号や無線LANの暗号(WEP),スマートフォンのウイルス対策の記述とあわせて問う
  • ハッシュ関数,ポスト量子暗号,リプレイ攻撃の防ぎ方,ゼロ知識証明などの用語の使い方の誤りを選ぶ
  • 毎回,取り上げる技術の組合せが入れ替わる。鍵の向きや用語の目的を取り違えた文が1本まざる

覚えること

  • 公開鍵暗号は2つで1組の鍵:公開鍵はだれに見せてもよい鍵,秘密鍵は本人だけが持つ鍵
  • 暗号化:送る人が「受け取る人の公開鍵」でかけ,受け取る人が「自分の秘密鍵」で元に戻す(復号)
  • ディジタル署名:本人が「自分の秘密鍵」で作り,受け取った人が「本人の公開鍵」で確かめる。作れるのは本人だけ,確かめるのはだれでもできる
  • 認証局(CA):「この公開鍵はこの人のもの」という結びつきを,証明書で保証する。秘密鍵を証明するのではない
  • 共通鍵暗号:送る人と受け取る人が同じ1つの鍵を使う。処理は速いが,相手ごとに別の鍵が要り,n 人なら n(n − 1)÷2 個(10人で45個)
  • 公開鍵暗号は処理が遅い。実際の通信は,データ本体を共通鍵暗号で暗号化し,その共通鍵の受け渡しに公開鍵の技術を使う(ハイブリッド方式)
  • ハッシュ関数:どんな長さのデータからも決まった長さの値を作る。一方向性(値から元のデータは求められない)と,データが少し変わると値が大きく変わる性質で,改ざんの確認に使う
  • メッセージ認証コード(MAC):共有した秘密の鍵とメッセージから作る短い値。受け取った側が同じ計算をして比べ,改ざんを確かめる
  • ポスト量子暗号:量子計算機でも安全と考えられる公開鍵暗号。NIST は2024年に格子暗号ベースの方式などを標準として公表した。素因数分解の難しさが根拠の RSA 暗号は,量子計算機に弱いとされる
  • タイムスタンプ:ある時刻にそのデータがあったことと,その後に改ざんされていないことを,第三者が証明する仕組み
  • リプレイ攻撃(盗んだ通信をそのまま送り直す,なりすまし)を防ぐのは,毎回ちがう問いに答えるチャレンジレスポンス認証
  • ゼロ知識証明:中身を明かさずに「正しいこと」だけを証明する技術

解き方

  • 鍵の問題は「暗号化は相手の公開鍵 → 相手の秘密鍵で開ける」「署名は自分の秘密鍵で作る → 公開鍵で確かめる」の2本に当てはめる
  • 「秘密にしたい」なら受け取る人の鍵,「本人と証明したい」なら送る人の鍵。秘密鍵を使うのは本人だけができる操作
  • 選択肢の鍵の向きが,この2本と逆になっていないかを見る
  • 用語の問題は,その用語が「何のための技術か」を思い出し,目的がずれている記述を探す
  • 例:「リプレイ攻撃を無効にするために多要素認証が使われる」は,目的と技術の組合せが誤り

ひっかけ

  • 署名の生成に公開鍵,検証に秘密鍵とするのは,鍵が逆で誤り
  • 認証局が証明するのは,利用者と「公開鍵」の結びつき。秘密鍵ではない
  • ハッシュ値から元のデータを容易に求められる,は一方向性と反対で誤り
  • 公開鍵暗号のほうが共通鍵暗号より速い,は誤り。速いのは共通鍵暗号
  • WEP が推奨されている,スマートフォンにウイルス対策は要らない,も誤り
このテーマの想定問題を解く

想定問題:1・2・3

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