暗号とディジタル署名 想定問題 3
暗号の技術とその使われ方について述べた次の記述のうち,最も不適切なものはどれか。
解説
ポイント
ハイブリッド方式,ハッシュ関数,MAC,ポスト量子暗号,タイムスタンプについて,不適切な記述を選ぶ問題です。
考え方と解き方
ハッシュ関数の大事な性質は一方向性です。値から元のデータは求められません。
①:データ本体を共通鍵暗号で,鍵の受け渡しを公開鍵の技術で行うハイブリッド方式で,正しい
②:「ハッシュ値から元のデータを容易に求められる」は一方向性と反対で,不適切。改ざんの確認に使えるのは,データが変わるとハッシュ値が変わるからです
③:MAC は共有した鍵がないと正しい値を作れないので,書き換えられると値が合わなくなります。正しい
④:RSA 暗号は量子計算機に弱いとされ,ポスト量子暗号の標準化が進んでいます。正しい
⑤:タイムスタンプは,その時刻にデータがあったことと,その後に改ざんされていないことの証明で,正しい。以上から,答えは ②
覚えておくこと
- 公開鍵暗号は処理が遅い。実際の通信は,データ本体を共通鍵暗号で暗号化し,その共通鍵の受け渡しに公開鍵の技術を使う(ハイブリッド方式)(テキスト・覚えること)
- ハッシュ関数:どんな長さのデータからも決まった長さの値を作る。一方向性(値から元のデータは求められない)と,データが少し変わると値が大きく変わる性質で,改ざんの確認に使う(テキスト・覚えること)
- メッセージ認証コード(MAC):共有した秘密の鍵とメッセージから作る短い値。受け取った側が同じ計算をして比べ,改ざんを確かめる(テキスト・覚えること)
- ハッシュ値から元のデータを容易に求められる,は一方向性と反対で誤り(テキスト・ひっかけ)
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