暗号とディジタル署名 想定問題 1
公開鍵暗号方式・共通鍵暗号方式と,ディジタル署名での鍵の使い方を説明した次の文のうち,最も適切なものはどれか。
解説
ポイント
公開鍵暗号の鍵の向き,認証局の役割,共通鍵暗号との違いについて,正しい記述を選ぶ問題です。
考え方と解き方
暗号化は「相手の公開鍵でかけ,相手の秘密鍵で開ける」,署名は「自分の秘密鍵で作り,公開鍵で確かめる」の2本で判断します。
①:送る人の秘密鍵でかけると,対になる公開鍵はだれでも手に入るので,だれでも復号できます。誤り
②:認証局が保証するのは「利用者と公開鍵」の対応です。秘密鍵は本人しか持たないので誤り
③:署名は自分の秘密鍵で作り,相手は署名した人の公開鍵で確かめます。鍵の向きが合っていて,正しい
④:処理が速いのは共通鍵暗号です。誤り
⑤:共通鍵暗号は相手ごとに鍵が要り,n 人なら n(n − 1)÷2 個。人数が増えるほど鍵も増えるので誤り。以上から,答えは ③
ほかの選択肢
④(公開鍵暗号が速い):公開鍵暗号は処理が遅いので,大きなデータは共通鍵暗号で暗号化します。
⑤(鍵の数は増えない):10人なら 10 × 9 ÷ 2 = 45個の鍵が要ります。
覚えておくこと
- 暗号化:送る人が「受け取る人の公開鍵」でかけ,受け取る人が「自分の秘密鍵」で元に戻す(復号)(テキスト・覚えること)
- ディジタル署名:本人が「自分の秘密鍵」で作り,受け取った人が「本人の公開鍵」で確かめる。作れるのは本人だけ,確かめるのはだれでもできる(テキスト・覚えること)
- 認証局(CA):「この公開鍵はこの人のもの」という結びつきを,証明書で保証する。秘密鍵を証明するのではない(テキスト・覚えること)
- 共通鍵暗号:送る人と受け取る人が同じ1つの鍵を使う。処理は速いが,相手ごとに別の鍵が要り,n 人なら n(n − 1)÷2 個(10人で45個)(テキスト・覚えること)
類似する過去問:令和3年度 基礎科目 I-2-1、平成27年度 基礎科目 I-2-5
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