基礎科目・科学技術史・政策
人物と業績
4問H23・H27・H29・R7
科学史・技術史の人物と業績の組合せ、日本初の出来事の誤りを選ぶ問題が出ます。
よく出る形
- 科学史・技術史の人物と業績の記述から,人物や業績をすり替えた誤り(不適切)を1つ選ぶ
- 同じ組合せ(ガリレイ,ホイヘンス,アークライト,ベクレル,イーストマン)が,平成23年度と平成27年度に出ている
- どれも不適切なものを1つ選ぶ形。毎回,人物・業績・年のどれか1か所が入れかわる。同じ分野・同じ時代の人物どうしが入れかえられやすい
覚えること
- ハーバー:空気中の窒素からアンモニアを合成する方法を確立(1918年ノーベル化学賞)。のちにボッシュが工業化(ハーバー・ボッシュ法)
- 湯川秀樹:1949年,「中間子の存在の予言」で日本初のノーベル物理学賞
- 朝永振一郎:1965年,「くりこみ理論」など量子電磁力学の研究でノーベル物理学賞
- 福井謙一:フロンティア軌道理論(1952年)で,1981年にノーベル化学賞
- 江崎玲於奈:半導体のトンネル効果の研究で,1973年にノーベル物理学賞(この原理を使った部品がエサキダイオード)
- 白川英樹:電気を通すプラスチック(導電性高分子)の発見と開発で,2000年にノーベル化学賞
- 北里柴三郎:破傷風菌の純粋培養と血清療法。赤痢菌を見つけたのは,北里の伝染病研究所で学んだ志賀潔(1897年)
- 鈴木梅太郎:米ぬかから脚気を防ぐ成分を取り出し,オリザニンと名づけた(1910年ごろ。のちのビタミンB1)
- 日本の特許第1号は,明治18年(1885年)に堀田瑞松が出願した「堀田式錆止塗料とその塗法」
- 豊田佐吉の木製人力織機の特許は,1891年の第1195号
- 明治政府が初めて公式に参加した万国博覧会は,1873年のウィーン万博。日本の工芸品が評判になった
- ヘンリー・フォード:ベルトコンベヤによる流れ作業で,自動車(T型フォード)を安く大量生産
- ホイヘンス:土星の環を確認(1655年ごろ)。アークライト:理髪師出身の企業家で,紡績の機械化と工場づくりを進めた
- ベクレル:ウランから出る放射線(放射能)を発見(1896年)。ラジウムを発見したのはキュリー夫妻
- ボルタ=電池(電堆),ガルバーニ=動物電気(カエルの脚のけいれん)
- ハーン:ウランの核分裂を見いだし(1938年),のちにノーベル化学賞(1944年)。ハーバーはアンモニア合成
- ニューコメン(1712年)の蒸気機関をワットが改良し,復水器を設けた(1769年に特許)
- ほかの組:フレミング=ペニシリン,レントゲン=X線,メンデル=遺伝の法則,ヴェーラー=尿素の人工合成,本多光太郎=KS鋼,カロザース=ナイロン
解き方
- 「誰が・何年に・何をしたか」の3つのうち,どれかが入れかわっていないかを1つずつ確かめる
- 日本人のノーベル賞は,名前と研究と年がずれた選択肢がよく出る。湯川と朝永の組は必ず覚える
- 名前の似た人(ハーンとハーバー),同じ分野の人(ボルタとガルバーニ)は,業績で見分ける
ひっかけ
- 湯川秀樹の業績(1949年・中間子)を朝永振一郎にしない(令和7年度の正解肢)
- ベクレルの業績をラジウムの発見としない(平成27年度の正解肢)
- 電池をつくったのはボルタ。ガルバーニではない
- 赤痢菌は志賀潔であり,北里柴三郎ではない。北里は破傷風菌
- トンネル効果は江崎玲於奈であり,白川英樹ではない(白川は導電性高分子)
- 特許第1号は堀田瑞松の錆止め塗料であり,豊田佐吉の織機ではない
- 改良したのはワットで,ニューコメンではない。ニューコメンが前
このテーマの過去問(このサイトに解説がある 1問)
- 令和7年度科学史・技術史の人物と出来事基礎科目 I-5-5解説を読む
平成に出た同じテーマ(3問)
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- 平成29年度科学技術史上の業績
- 平成27年度科学技術史の人物と業績
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