基礎科目・環境
環境保全の対策技術
2問H25・R3
ダイオキシン対策、屋上緑化、管理型処分場、土壌汚染対策、下水処理の段階の正誤が出ます。
よく出る形
- 5つの環境対策技術(ダイオキシン,屋上緑化,管理型処分場,土壌汚染,下水処理)の説明から,不適切なものを選ぶ(令和3年度,平成25年度)
- 同じ話題で,定番の記述の1か所(温度,段階の名前,向き)を反対にした文が1本まざる
覚えること
- 下水処理の3段階:一次処理=沈殿池などで沈みやすいごみや泥を物理的に取りのぞく。二次処理=微生物(活性汚泥)で有機物を分解する生物処理。三次処理(高度処理)=窒素やリンなどをさらに取りのぞく
- 窒素やリンが多くなりすぎると,植物プランクトンが大発生(赤潮・アオコ)する富栄養化が起こる。高度処理は湖や内湾の富栄養化をふせぐ
- ダイオキシン類対策:800℃以上・2秒以上で完全に燃やし,排ガスを200℃程度以下に急に冷やし,集じん器でとらえる
- ダイオキシン類は,燃え残りがあると発生しやすく,300℃前後で再びできやすい(再合成)
- 屋上緑化・壁面緑化:建物の表面温度の上昇をおさえ,まわりの気温上昇と室内への熱の侵入をへらし,冷房のエネルギーを減らす
- 保水性舗装:内部にたくわえた水が蒸発する時に周りから熱(気化熱)をうばい,夏の路面温度の上昇をおさえる。ヒートアイランド対策
- 管理型最終処分場:汚れた水がもれないように,遮水工(遮水シートなど)と浸出水の処理設備を設けることが義務
- 安定型最終処分場:性質が変わりにくい原則5品目(廃プラスチック類,ゴムくず,金属くず,ガラスくず・コンクリートくず・陶磁器くず,がれき類)を埋める。遮水工は求められない。5品目でも,廃石膏ボードや廃容器包装など除かれるものがある
- 遮断型最終処分場:有害なものをコンクリートの囲いで外から遮断して埋める
- 焼却灰をセメントの原料などに資源化すると,埋め立てる量が減り,最終処分場を長く使える
- 土壌汚染対策:掘らずに浄化する「原位置浄化」もあるが,実績は汚れた土を掘り出す「掘削除去」のほうが多い
- 排煙脱硫の石灰石-石こう法:硫黄酸化物を石灰石のスラリーに吸収させ,石こうとして回収する
- 排煙脱硝の選択接触還元法:排ガスにアンモニア(還元剤)を加え,触媒の上で窒素酸化物を窒素と水に変える
- 電気集じん装置:高い電圧で粒子に電気を帯びさせ,反対の電気の電極に引きつけて集める
- 嫌気性消化:酸素のない状態で微生物が汚泥を分解する。メタンを主な成分とする消化ガスが出て,燃料や発電に使える。好気性は酸素がある状態
- 揚水処理:汚染された地下水をポンプでくみ上げ,地上の設備で浄化する
解き方
- 下水処理は「一次=沈殿,二次=生物,三次=窒素・リン」と,段階と方法の組合せを確かめる
- ダイオキシンは「高温で燃やす → 急に冷やす」の順と,温度(800℃以上,200℃以下)を確かめる
- 処分場は,安定型・管理型・遮断型のどれかを決めてから,遮水工の有無を確かめる
- 処理技術は「何を(汚染物質)」「何で(薬剤・微生物)」「何になるか(生成物)」の3点が合っているか見る
ひっかけ
- 活性汚泥法などの生物処理を「一次処理」としない(二次処理)
- 排ガスを300℃前後に保たない。この温度でダイオキシン類が再びできるので,急冷する
- 土壌汚染対策は,原位置浄化のほうが実績が多いのではなく,掘削除去のほうが多い
- 嫌気性消化を「空気を送りこむ」方法としない。出るガスはメタンで,燃料に使える
- 安定型処分場に遮水工は求められない。管理型と取りちがえない
このテーマの過去問(このサイトに解説がある 1問)
- 令和3年度環境保全の対策技術基礎科目 I-5-2解説を読む
平成に出た同じテーマ(1問)
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- 平成25年度環境保全の対策技術