環境保全の対策技術 想定問題 2
処分場・土壌・下水・焼却の技術について述べた(ア)~(エ)の,正誤の組合せとして,最も適切なものはどれか。
(ア)安定型最終処分場に埋め立てられる産業廃棄物は,廃プラスチック類,ゴムくず,金属くず,ガラスくず・コンクリートくず・陶磁器くず,がれき類のように,雨水などにふれても性質が変わりにくいものに限られ,遮水工を設けることは求められていない。
(イ)土壌汚染対策法にもとづいて行われた対策では,汚染土壌を掘り出す掘削除去よりも,土を掘らずにその場で汚染物質を取りのぞく原位置浄化のほうが多く実施されている。
(ウ)下水の高度処理(三次処理)は,二次処理で取りきれない窒素やリンなどを取りのぞくもので,湖や内湾などで起こる富栄養化をふせぐのに役立つ。
(エ)一般廃棄物を焼却する施設の基準では,燃焼ガスの温度を800℃以上に保ち,その温度で燃焼ガスが2秒以上とどまるようにするなど,完全燃焼によってダイオキシン類の発生をおさえることが求められている。
アイウエ
解説
ポイント
最終処分場,土壌汚染対策の実績,下水の高度処理,焼却施設の燃焼条件について,4つの記述の正誤を判断する問題です。
考え方と解き方
処分場は安定型・管理型・遮断型の3種類です。
土壌汚染対策は掘削除去が多く行われています。
ア:正しい。安定型は原則5品目で,遮水工は求められません。
イ:誤り。実績は掘削除去のほうが多く,原位置浄化のほうが多いとするのは逆です。
ウ:正しい。高度処理で窒素・リンを取りのぞくと,湖や内湾の富栄養化をふせげます。
エ:正しい。燃焼ガスを800℃以上に保ち,2秒以上とどまるようにすることが基準で定められています。答えは ア 正,イ 誤,ウ 正,エ 正
覚えておくこと
- 安定型最終処分場:性質が変わりにくい原則5品目(廃プラスチック類,ゴムくず,金属くず,ガラスくず・コンクリートくず・陶磁器くず,がれき類)を埋める。遮水工は求められない。5品目でも,廃石膏ボードや廃容器包装など除かれるものがある(テキスト・覚えること)
- 土壌汚染対策:掘らずに浄化する「原位置浄化」もあるが,実績は汚れた土を掘り出す「掘削除去」のほうが多い(テキスト・覚えること)
- 窒素やリンが多くなりすぎると,植物プランクトンが大発生(赤潮・アオコ)する富栄養化が起こる。高度処理は湖や内湾の富栄養化をふせぐ(テキスト・覚えること)
- ダイオキシン類対策:800℃以上・2秒以上で完全に燃やし,排ガスを200℃程度以下に急に冷やし,集じん器でとらえる(テキスト・覚えること)
類似する過去問:令和3年度 基礎科目 I-5-2、平成25年度 基礎科目 I-5-4
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