基礎科目・エネルギー
LNGの体積比
3問H23・H29・R5
0℃・1気圧のメタンを密度425kg/m³のLNGにすると体積が何分の1になるかを計算します。
よく出る形
- 0℃,1気圧の天然ガス(すべてメタンの理想気体)を,密度約425kg/m3のLNGにすると,体積は何分の1になるかを選ぶ
- 令和5年度・平成29年度・平成23年度で,ほぼ同じ条件で出ている
- 条件も数字もほぼ同じで,くり返し出る。体積と密度の関係は同じ
覚えること
- 同じ重さ(質量)なら,体積は密度に反比例。体積比 = 気体の密度 ÷ 液体の密度
- 理想気体は0℃・1気圧で,1molが22.4L(=0.0224m3)。気体の密度 = 分子量 ÷ 22.4(kg/m3)
- メタンCH4の分子量は 12 + 1 × 4 = 16。1molは16g。プロパンC3H8は 44
- LNGは約-162℃で液体になり,体積は天然ガスの約1/600。この数字はよく出る
- 水素は約-253℃で液体になり,体積は約1/800
- 温度が変わったら,1molの体積は 22.4L × (絶対温度 ÷ 273) で直す(絶対温度 = セルシウス温度 + 273)。25℃なら約24.45L
- 気体の体積 = (質量 ÷ 分子量) × 1molの体積
- 気体には臨界温度があり,それより高い温度では,圧力をかけても液体にならない
- メタンの臨界温度は約-83℃と低いので,常温の加圧だけでは液体にならず,冷やす必要がある。LNGは冷やして運ぶ
- LPG(プロパン・ブタン)は臨界温度が高く,常温でも加圧で液体になる。家庭用ボンベに使われる。体積は約1/250〜1/280
- LNGのタンクには熱が少しずつ入り,一部が気化する。このガス(ボイルオフガス)はLNG船の燃料などに使われる
解き方
- 1molの質量(分子量)と体積(22.4L)を,kgとm3の単位にそろえる
- 気体の密度を出し,液体の密度で割って体積比を求める
- 例:メタン 0.016 ÷ 0.0224 ≒ 0.714kg/m3。0.714 ÷ 425 ≒ 1/595 → いちばん近い1/600
- 液体を気体にする時:液体の質量 → mol → 気体の体積(温度で直す)の順に求める
ひっかけ
- 1/800(水素の値)や1/1000を選ばない
- 分子量をまちがえない(メタンは16)。g と kg,L と m3 の単位をそろえ忘れない
- 25℃のガスの体積を,0℃の22.4Lのまま計算しない
- メタンは常温の加圧だけでは液体にならない。LNGを「冷やさず高い圧力で運ぶ」としない
このテーマの過去問(このサイトに解説がある 1問)
- 令和5年度LNGの体積比基礎科目 I-5-4解説を読む
平成に出た同じテーマ(2問)
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- 平成29年度LNGの体積比
- 平成23年度天然ガスを液化したときの体積