基礎科目・エネルギー
石油・LNGの輸入
4問H25・H30・R4・R5
原油の中東依存度、ホルムズ海峡、最大の輸入相手国、石油の輸入金額の割合、LNGの輸入先が出ます。
よく出る形
- 石油情勢の文の空欄に,中東依存度・海峡・最大の輸入相手国・輸入金額の割合を入れる(令和4年度,平成30年度,平成25年度で同じ組み立て)
- エネルギー白書の数字や傾向の記述(原油の中東依存度,LNGの輸入先,風力・地熱・太陽光など)から,不適切なものを選ぶ(令和5年度)
- 年度を替えて,同じ組み立てがくり返し出る
覚えること
- 日本は原油のほぼ全量を輸入。自給率は長らく0.5%未満
- 原油の中東依存度は約9割:2019年度 約89.6%,2020年度 約92%,2024年度 95.9%(約96%)
- 中東依存度の移り変わり:1967年度 91.2%,石油危機のあと輸入先を広げて1987年度に67.9%まで下がり,その後ふたたび上昇
- ホルムズ海峡:ペルシャ湾の出口で,中東の原油の多くが通る。地政学的リスクが大きい場所
- マラッカ海峡:インド洋から東アジアへ入る途中の,マレーシアとインドネシアの間の海峡
- 原油の輸入相手国:サウジアラビアが最大で約4割,次いでアラブ首長国連邦(UAE)(2019年度ごろ)
- 2024年度の原油の輸入相手国:UAE 約44%,サウジアラビア 約40%で,この2か国で8割超。クウェート約6%,カタール約4%はその次
- 石油・石油製品の輸入金額は,日本の総輸入金額の約1割(2019年度)。32%は1980年代初めごろの水準
- 中東依存度(2024年度):原油 約96%,LNG 約11%,LPガス 約4%,石炭 ほぼ0%。原油だけが極端に偏る
- LPガスの中東依存度は,北米からの輸入が増え,2011年度の86.6%から2024年度の3.7%まで下がった
- LNG(液化天然ガス):中東以外からの輸入が8割以上。2012年度から豪州が最大の輸入先で,2024年度は約4割(38.4%)。マレーシア 約16%,米国,ロシアが続く
- 天然ガスは約-162℃に冷やして液体(LNG)にすると,体積が約600分の1になり,船で運べる。日本の天然ガスの輸入は全量がLNG
- 日本はLNG輸入量が2022年まで世界1位。2023年・2024年は中国に次ぐ2位
- 原油の中東依存度(2024年):米国 8.1%,欧州OECD 13.6%。日本(95.9%)は主要国の中で特に高い
- 地熱:日本の資源量は世界第3位(米国,インドネシアに次ぐ)で,安定して発電できるベースロード電源
- 風力の導入量は2020年末で約440万kW。太陽光発電の導入量は増えたが,太陽電池の国内出荷量に占める国内生産品の割合は下がり続けた
解き方
- 「原油 = 中東約9割・ホルムズ・サウジアラビア(UAE)」「LNG = 中東以外が中心・豪州」をセットで覚え,合わない選択肢を消す
- 海峡は「中東の地政学的リスク」と書いてあればホルムズ
- 中東依存度の順位は,原油 > LNG > LPガス > 石炭。何年度の値かを確かめる
ひっかけ
- 中東依存度を67%(1987年度の値)にしない。海峡をマラッカにしない。最大の相手国をクウェートにしない
- 原油の自給率を約15%にしない(約15%はエネルギー全体の自給率に近い値)
- 輸入金額の割合を32%にしない
- 太陽光の導入量と国内生産品の割合が「いずれも毎年拡大」としない
- 日本の中東依存度は,米国や欧州より低いのではなく高い
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- 平成30年度日本の石油事情
- 平成25年度日本の石油情勢