基礎科目・エネルギー
日本のエネルギー消費
3問H29・R2・R6
部門別(産業・業務・家庭・運輸)のエネルギー消費の移り変わりと、家庭のエネルギー種別のCO2排出量の大小が出ます。
よく出る形
- エネルギー白書などにある,日本のエネルギー消費の移り変わりの記述から,誤りを選ぶ
- 家庭のエネルギー種別(電気・都市ガス・LPガス・灯油)のCO2排出量のグラフから,A〜Dを当てる(令和6年度)
- 定番の記述の1か所を反対にした文が1本まざる
覚えること
- 最終エネルギー消費:工場・会社・家庭・自動車などが実際に使うエネルギー。「産業」「業務他」「家庭」「運輸」の部門に分けて見る(企業・事業所他=産業+業務他)
- 日本全体の最終エネルギー消費は2005年度がピーク(15,876PJ)。震災後の節電でさらに減り,2024年度は11,280PJ(2013年度比19.8%減)
- 2024年度の部門別の割合:企業・事業所他が約6割(60.7%),運輸が約2.5割,家庭が約1.5割
- 産業・業務他部門:石油ショック以降の省エネで,経済が成長してもほぼ同じ水準
- 日本のGDP当たりの一次エネルギー消費は,世界平均を大きく下回る(エネルギー効率が高い)
- 家庭部門:震災前は世帯数の増加などで増えたが,震災後は減少傾向。世帯当たりの消費量は2000年度がピークで,省エネの進展や世帯人員の減少で減っている
- 家庭のエネルギー源別(2024年度):電力が約半分(53.5%),灯油は減り続けている(13.9%)
- 運輸(旅客)部門:2002年度がピーク。燃費の改善と,軽自動車・ハイブリッド車の普及で減っている。乗用車が旅客の8割以上
- 家庭のCO2(全国平均):電気(約3分の2)> 都市ガス > 灯油 > LPガス。灯油は寒い地方の暖房に多く,寒い冬の年に増える
- トップランナー制度:家電などの省エネ基準を,その時点でいちばん効率のよい製品を目標に,技術の進歩も見込んで決める制度
- ヒートポンプ:空気中の熱をくみ上げて運ぶ装置。運んだ熱 ÷ 使った電気 = COP(成績係数)で,1より大きいので,使った電気より多くの熱を湯に与えられる
- 暖房度日:日平均気温が14℃を下回る日について,14℃との差を1年分足したもの。寒い年ほど大きく,家庭の消費を増やす方向に働く
解き方
- 表の問題:減少量 = 前 − 後,減少率 = 減少量 ÷ 前,割合 = その部門 ÷ 合計。どれを聞かれているかを先に決める
- 例:運輸の割合は 3,236 ÷ 14,065 ≒ 23.0%(2013年度),2,739 ÷ 11,280 ≒ 24.3%(2024年度)。量は減っても割合は上がった
- グラフの問題:まず最大のもの(約3分の2を占める)を電気と決め,選択肢を絞る
- 例(2022年の値):Aは1.74,合計は2.59 t-CO2/世帯・年。1.74 ÷ 2.59 ≒ 0.67 で約3分の2なので,Aは電気
- 2番目が都市ガス。残る2つは,大きい方で年ごとの変動が大きい方が灯油,小さい方がLPガス
ひっかけ
- 家庭部門のエネルギー消費を,震災以降も「継続的に増加している」としない
- 「量が減った」と「割合が下がった」を同じにしない。減り方が小さい部門は,割合が上がることがある
- 家庭のCO2で,灯油とLPガス,電気と都市ガスを入れかえない。全国平均で最大は電気
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- 平成29年度家庭のエネルギー消費