日本のエネルギー消費 想定問題 3
家庭で使うエネルギーと省エネルギーについての次の(ア)〜(エ)の正誤の組合せとして,最も適切なものはどれか。
(ア) トップランナー制度は,家電製品や自動車などの省エネルギー基準を,その時点で市場にある最もエネルギー効率のよい製品の性能をもとに,技術の進歩も見込んで定める制度である。
(イ) ヒートポンプ式の給湯機は,空気中の熱をくみ上げて湯を沸かすので,使った電気エネルギーより多くの熱を湯に与えることができる。
(ウ) 環境省の「令和5年度家庭部門のCO2排出実態統計調査」によれば,全国の世帯当たりの年間CO2排出量をエネルギー種別に見ると,灯油によるものが最も多い。
(エ) 冬が平年より寒い年には暖房度日が大きくなり,家庭部門のエネルギー消費を増やす方向に働く。
アイウエ
解説
ポイント
トップランナー制度,ヒートポンプ,家庭のCO2の内わけ,暖房度日の正誤を問う問題です。
考え方と解き方
家庭のエネルギーにかかわる知識を,記述ごとに確かめます。
ア:正しい。トップランナー制度は,その時点でいちばん効率のよい製品を目標に,技術の進歩も見込んで基準を決める制度です。
イ:正しい。ヒートポンプは電気を「熱をつくる」ためでなく「熱を運ぶ」ために使います。COPは1より大きく,使った電気より多くの熱を湯に与えられます。
ウ:誤り。令和5年度の調査では,電気 1.67,都市ガス 0.36,灯油 0.30,LPガス 0.14(t-CO2/世帯・年)で,最も多いのは電気(約68%)です。
エ:正しい。寒い冬は暖房や給湯にエネルギーを多く使います。暖房度日が大きい年は,ほかの条件が同じなら家庭の消費が増えやすくなります。答えは ア 正,イ 正,ウ 誤,エ 正
覚えておくこと
- 家庭のCO2(全国平均):電気(約3分の2)> 都市ガス > 灯油 > LPガス。灯油は寒い地方の暖房に多く,寒い冬の年に増える(テキスト・覚えること)
- ヒートポンプ:空気中の熱をくみ上げて運ぶ装置。運んだ熱 ÷ 使った電気 = COP(成績係数)で,1より大きいので,使った電気より多くの熱を湯に与えられる(テキスト・覚えること)
- 暖房度日:日平均気温が14℃を下回る日について,14℃との差を1年分足したもの。寒い年ほど大きく,家庭の消費を増やす方向に働く(テキスト・覚えること)
- トップランナー制度:家電などの省エネ基準を,その時点でいちばん効率のよい製品を目標に,技術の進歩も見込んで決める制度(テキスト・覚えること)
類似する過去問:平成29年度 基礎科目 I-5-4、令和6年度 基礎科目 I-5-3
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