基礎科目・生物
呼吸と発酵の計算
2問H25・R2
酵母が好気呼吸とエタノール発酵を同時に行うとき、反応式の係数から酸素・二酸化炭素・グルコースの量を求める計算が出ます。
よく出る形
- 吸収した酸素の量と,呼吸と発酵のグルコースの比から,出た CO2 の量を求める
- 酸素の吸収量と CO2 の発生量から,呼吸と発酵で使ったグルコースの比を求める
- 毎回,数字と求めるものが変わる。反応式の係数を使う形は同じ
覚えること
- 好気呼吸:C6H12O6 + 6O2 + 6H2O → 6CO2 + 12H2O。グルコース1 mol で,酸素を 6 mol 使い,CO2 を 6 mol 出す
- エタノール発酵:C6H12O6 → 2C2H5OH + 2CO2。グルコース1 mol で,酸素は使わず,CO2 を 2 mol 出す
- 反応式の係数は,mol の比を表す
- 酸素を使うのは好気呼吸だけ。酸素の量から好気呼吸の量が決まる
- 好気呼吸は「解糖系(細胞質基質)→ クエン酸回路(ミトコンドリアのマトリックス)→ 電子伝達系(ミトコンドリアの内膜)」の順。解糖系は酸素がなくても進む
- 発酵は解糖系だけで ATP を得る。乳酸発酵はグルコース → 乳酸で,CO2 は出ない。CO2 が出るのはエタノール発酵
- ATP(細胞のエネルギーの通貨)は,グルコース1分子あたり,発酵で2分子。好気呼吸ではずっと多い(約30〜38分子)
- 呼吸商 = 放出した CO2 の体積 ÷ 吸収した O2 の体積。糖は1.0,タンパク質は約0.8,脂肪は約0.7
解き方
- 酸素の量 ÷ 6 = 好気呼吸で使ったグルコース
- 好気呼吸の CO2 = そのグルコース × 6(酸素と同じ量)
- 残りの CO2(または比から求めたグルコース)を発酵に割り当てる。発酵の CO2 = グルコース × 2
- 例:酸素 2 mol → 好気呼吸のグルコース 1/3 mol,CO2 2 mol。比が 1:6 なら発酵のグルコースは 2 mol,CO2 は 4 mol。合計 6 mol
- 逆の例:酸素 6 mol,CO2 10 mol → 呼吸のグルコース 1 mol(CO2 6 mol)。発酵の CO2 は 10 − 6 = 4 mol でグルコース 2 mol。比は 1:2
ひっかけ
- 発酵の分だけ,または好気呼吸の分だけを答えにしない。CO2 は両方を足す
- 好気呼吸では酸素と CO2 が同じ量(6:6)
- 発酵の CO2 からグルコースを求める時は2で割る
- 乳酸発酵では CO2 は出ない
このテーマの過去問(このサイトに解説がある 1問)
- 令和2年度酵母の呼吸と発酵のCO2量基礎科目 I-4-5解説を読む
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- 平成25年度好気呼吸とエタノール発酵