基礎科目・生物
コドンと突然変異
3問H28・R1再・R3
64通りのコドンが20種類のアミノ酸に対応するしくみ(縮重)と、置換・挿入・欠失による突然変異の影響が出ます。
よく出る形
- 遺伝子突然変異(置換・挿入・欠失)の影響についての5つの記述から,適切なものを選ぶ
- コドンは64通りあるのにアミノ酸は20種類しかない理由や,コドンの性質を選ぶ
- 毎回,定番の記述の1か所を反対にした文がまざる
覚えること
- コドン:塩基3つの並びで,1つのアミノ酸(または終わり)を指定する。塩基は4種類なので 4×4×4=64 通り
- 塩基2つの組では 4×4=16 通りで,20種類のアミノ酸を区別するには足りない。3つの組なら64通りで足りる
- 64通りのうち61通りがアミノ酸を指定し,3通り(UAA・UAG・UGA)は終わりを示す終止コドン
- 開始コドン AUG はメチオニンを指定する。翻訳はふつう AUG から始まるので,先頭のアミノ酸はふつうメチオニン
- コドンの縮重:1つのアミノ酸に複数のコドンが対応する。数はアミノ酸ごとに1通り(メチオニン,トリプトファン)から6通り(ロイシンなど)。違いは3つめの塩基にあることが多い
- 置換:1つの塩基が別の塩基に変わる。影響はそのコドン1つだけのことが多い
- 置換の呼び名:別のアミノ酸に変わる=ミスセンス,終止コドンに変わる=ナンセンス(そこで合成が止まる),同じアミノ酸のまま=同義置換(サイレント)
- 挿入・欠失:塩基の数が3の倍数でないと,3つずつの区切り(読み枠)がそこから先すべてずれる(フレームシフト)。3の倍数なら読み枠はずれない
- 鎌状赤血球貧血症:1塩基の置換(mRNA では GAG → GUG)で,ヘモグロビンのグルタミン酸がバリンに変わったもの
- 遺伝暗号(コドンとアミノ酸の対応)は多くの生物で共通。ミトコンドリアなど一部に例外がある
- 潜性(劣性)の形質は,2本の相同染色体の両方の遺伝子が変異したときに現れる
- X 線・紫外線・化学物質は,突然変異を起こしやすくする
解き方
- コドンの問題は「64=61(アミノ酸)+3(終止)」「1つのアミノ酸に複数のコドン」を軸に選ぶ
- mRNA は左端の AUG から3塩基ずつ区切って読む。欠失・挿入があれば,変えたあとの配列を書いて区切り直す
- 区切り直して終止コドンが出たら,そこまでがペプチド。表で1つずつアミノ酸に直す
- 置換か挿入・欠失か,3の倍数かで,影響の大きさを判断する
ひっかけ
- 終止コドンに変わる置換は,ミスセンスや中立ではなくナンセンス突然変異
- 意味が薄いことが多いのはコドンの3つめの塩基で,1つめではない
- 鎌状赤血球貧血症の原因は欠失ではなく置換
- 1塩基の欠失は読み枠がずれる。3塩基(1コドン分)の欠失ならずれない
- 1種類のアミノ酸に対応するコドンの数は,どのアミノ酸も同じではない
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平成に出た同じテーマ(1問)
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- 平成28年度コドンの縮重