コドンと突然変異 想定問題 3
コドンと遺伝暗号に関する次の記述の,正誤の組合せとして,最も適切なものはどれか。
(ア)開始コドンであるAUGはメチオニンを指定するので,翻訳されたばかりのタンパク質の先頭のアミノ酸はふつうメチオニンになる。
(イ)1種類のアミノ酸を指定するコドンの数は,どのアミノ酸でも同じで,それぞれ3通りずつである。
(ウ)4種類の塩基を2個ずつ組にすると4×4=16通りにしかならず,20種類のアミノ酸を区別するには足りない。
(エ)コドンとアミノ酸の対応(遺伝暗号)は,細菌からヒトまで多くの生物で共通しているが,ミトコンドリアなど一部に例外がある。
アイウエ
解説
ポイント
開始コドン,コドンの縮重,コドンが3塩基である理由,遺伝暗号の共通性の正誤を問う問題です。
考え方と解き方
コドンは64通りで,61通りがアミノ酸,3通りが終止です。
ア:正しい。翻訳はふつう開始コドン AUG から始まり,AUG はメチオニンを指定するので,先頭はふつうメチオニンです。
イ:誤り。1つのアミノ酸に対応するコドンの数は,1通り(メチオニン,トリプトファン)から6通り(ロイシンなど)まで,ばらばらです。
ウ:正しい。2つ1組では 4×4=16 通りで足りません。3つ1組なら 4×4×4=64 通りで足ります。
エ:正しい。遺伝暗号は多くの生物で共通ですが,ミトコンドリアなどに例外があります。答えは ア 正,イ 誤,ウ 正,エ 正
覚えておくこと
- 塩基2つの組では 4×4=16 通りで,20種類のアミノ酸を区別するには足りない。3つの組なら64通りで足りる(テキスト・覚えること)
- 開始コドン AUG はメチオニンを指定する。翻訳はふつう AUG から始まるので,先頭のアミノ酸はふつうメチオニン(テキスト・覚えること)
- コドンの縮重:1つのアミノ酸に複数のコドンが対応する。数はアミノ酸ごとに1通り(メチオニン,トリプトファン)から6通り(ロイシンなど)。違いは3つめの塩基にあることが多い(テキスト・覚えること)
- 遺伝暗号(コドンとアミノ酸の対応)は多くの生物で共通。ミトコンドリアなど一部に例外がある(テキスト・覚えること)
類似する過去問:令和元年度(再試験) 基礎科目 I-4-5、平成28年度 基礎科目 I-4-5
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