職場のハラスメント 想定問題 1
職場のパワーハラスメントやセクシュアルハラスメントに関する次の(ア)~(オ)の記述について,正しいものは○,誤っているものは×として,最も適切な組合せはどれか。
(ア)パワーハラスメントの「優越的な関係を背景とした」言動には,同僚や部下が集団で行う行為で,それに抵抗したり拒絶したりすることが難しいものも含まれる。
(イ)業務の繁忙期に,業務上の必要から,担当者に通常より一定程度多い業務を任せることは,それだけでパワーハラスメントの「過大な要求」に当たる。
(ウ)労働者の性的指向・性自認や病歴,不妊治療などの機微な個人情報を,本人の了解を得ずにほかの労働者に暴露することは,パワーハラスメントに当たり得る。
(エ)客観的にみて業務上必要かつ相当な範囲で行われた指導であっても,指導を受けた本人が強い不快感を覚えた場合には,パワーハラスメントに当たる。
(オ)営業で訪れた取引先の担当者から性的な言動を受け,就業環境が害された場合も,職場のセクシュアルハラスメントとなり得る。
アイウエオ
解説
ポイント
パワハラの考え方(優越的な関係,業務上の指導,個の侵害)とセクハラの行為者の範囲について,記述の正誤を問う問題です。
考え方と解き方
パワハラは3要素で判断し,本人の感じ方だけでは決まりません。セクハラの行為者は社外の人もなり得ます。
ア:正しい。同僚や部下の集団による行為で,抵抗や拒絶が難しいものは,優越的な関係を背景とした言動に含まれます。
イ:誤り。繁忙期に業務上の必要から通常より一定程度多い業務を任せることは,指針で過大な要求に当たらないとされる例です。
ウ:正しい。性的指向・性自認や病歴などを本人の了解なく暴露することは,個の侵害(私的なことに過度に立ち入ること)に当たり得ます。
エ:誤り。業務上必要かつ相当な範囲の指導は,本人が強い不快感を覚えてもパワハラに当たりません。客観的に判断します。
オ:正しい。取引先の担当者も行為者になり得ます。取引先の事務所など仕事をする場所も職場に含まれます。答えは ア ○,イ ×,ウ ○,エ ×,オ ○
覚えておくこと
- 「優越的な関係」は職務上の地位だけではない。専門知識や豊富な経験をもつ同僚・部下や,同僚・部下の集団による行為(抵抗や拒絶が難しいもの)も含む(テキスト・覚えること)
- 客観的にみて業務上必要かつ相当な範囲で行われる指示や指導は,パワハラではない。本人が不快に感じただけでは決まらない(テキスト・覚えること)
- 個の侵害:性的指向・性自認や病歴,不妊治療などの機微な個人情報を,本人の了解なく暴露することは該当する例(テキスト・覚えること)
- セクハラの行為者は,事業主・上司・同僚・部下に限らず,取引先,顧客,患者やその家族,学校の生徒なども含む。取引先の事務所など仕事をする場所も「職場」(テキスト・覚えること)
類似する過去問:令和6年度 適性科目 II-10、令和4年度 適性科目 II-5、平成27年度 適性科目 II-11
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