固有振動数 想定問題 2
天井からばねを垂直につるし,その下端に質量mのおもりを静かにつけたところ,ばねは自然の長さから4.9 cm伸びたところで止まった(つり合った)。このおもりを上下に小さく振動させたときの固有振動数として,最も近い値はどれか。ただし,重力加速度は9.8 m/s2とし,ばねの質量と空気の抵抗は考えないものとする。
解説
ポイント
つるしたばねの,つり合いの伸びから固有振動数を求める問題です。
考え方と解き方
つり合いでは,ばねの力と重力が等しいので k × δ = m × g です(δ はつり合いの伸び)。
ここから k/m = g/δ となり,k も m も分からなくても f = (1/(2π))√(g/δ) で求められます。
- 単位をそろえる:δ = 4.9 cm = 0.049 m
k/m = g/δ = 9.8 ÷ 0.049 = 200
- 角振動数:ω = √200 ≒ 14.1 rad/s
- f = ω ÷ (2π) = 14.1 ÷ 6.28 ≒ 2.25 Hz。答えは ③ 約 2.3 Hz
ほかの選択肢
②(0.71 Hz):4.9 cm を 0.49 m と,桁をまちがえた値です(√(9.8/0.49)/(2π) ≒ 0.71)。正しくは 0.049 m です。
①(0.44 Hz):周期(約 0.44 秒)の値です。振動数ではありません。
⑤(14 Hz):角振動数 ω(rad/s)で,2π で割る前の値です。
覚えておくこと
- つるしたばねでは,つり合いの伸び δ から k/m = g/δ。f = (1/(2π))√(g/δ)(テキスト・覚えること)
- f(Hz),角振動数 ω = 2πf(rad/s),周期 T = 1/f(秒)は別のもの(テキスト・覚えること)
- 周期,振動数,角振動数を取りちがえない(周期 = 1/f,ω = 2πf)(テキスト・ひっかけ)
類似する過去問:令和2年度 基礎科目 I-3-5、令和6年度 基礎科目 I-3-5
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