令和2年度 基礎科目の一覧へ

令和2年度・基礎科目 I-3-5

ばね質点系の固有振動数

問題文をPDFで見る

解説

ポイント

ばねにつけたおもりの固有振動数が,振動の向き(水平・斜め・垂直)で変わるかを問う問題です。

考え方と解き方

ばね1つ・おもり1つの固有振動数は f=(1/2π)√(k/m) で,k と m だけで決まります。

重力は大きさが一定の力なので,つり合いの位置をずらすだけで,ずれ x に対する戻す力 −kx は変わりません。

  • A(水平):重力は振動の向きと直角で関係なし。戻す力は −kx
  • C(垂直):重力でばねが mg/k だけ伸びた位置でつり合う。そこから x ずれた時の力は −k(mg/k+x)+mg=−kx
  • B(斜め45度):斜面に沿った重力の成分 mg sin45° でつり合いの位置がずれるだけ。力は −kx
  • 3つとも同じ k,m で同じ式になるので fA=fB=fC。答えは ①

ほかの選択肢

③(垂直ほど大きい):重力がかかると振動が速くなりそうに見えますが,重力はつり合いの位置を変えるだけです。

覚えておくこと

  • ばね振り子の固有振動数 f=(1/2π)√(k/m)。周期 T=2π√(m/k)
  • 重力や向きは固有振動数に関係しない(つり合いの位置がずれるだけ)
  • 単振り子(糸)の周期は糸の長さと重力で決まる T=2π√(L/g)。ばね振り子と区別する

出典:令和2年度 技術士第一次試験 基礎科目 I-3-5(公益社団法人日本技術士会) ジャンル:力学