科学と技術の先後 想定問題 2
次の記述のうち,技術(ものづくりや利用)が,それを説明する科学的な理解よりも先に生まれた例として,最も適切なものはどれか。
解説
ポイント
ふつうと逆に,技術が先で,それを説明する科学的な理解があとになった例を選ぶ問題です。
考え方と解き方
昔からの経験や工夫で使われてきたものが,あとから科学で説明された例を探します。
①:ペニシリンの発見(1928年)のあとに大量生産(1940年代)。科学が先
②:超伝導の発見(1911年)のあとにMRI。科学が先
③:電子の発見(1897年)のあとに電子顕微鏡(1930年代)。科学が先
④:発酵の利用は数千年前から,微生物の働きの解明は19世紀。技術が先なので,これが答え
⑤:放射能の発見(1896年)のあとに年代測定法(1940年代後半)。科学が先。答えは ④
ほかの選択肢
①・②・③・⑤:どれも「発見が先,利用があと」の順です。技術が先になるのは,昔からの経験で使われてきたものです。
覚えておくこと
- 蒸気機関の実用化(1712年ごろ,ニューコメン)→ 熱力学の法則の確立(19世紀なかば)。技術が先の代表例(テキスト・覚えること)
- 発酵は数千年前から酒やパンづくりに使われ,微生物の働きと分かったのは19世紀のパスツールらの研究から。技術が先の代表例(テキスト・覚えること)
- ジェンナーの種痘(1796年)→ ウイルスの発見(1892年,イワノフスキー)。原因が分からないまま,経験から始まった技術の代表例(テキスト・覚えること)
- 科学が先の例:ペニシリン(発見1928年→大量生産1940年代),超伝導(1911年)→ MRI(1970年代以降),電子(1897年)→ 電子顕微鏡(1930年代),放射能(1896年)→ 放射性炭素の年代測定(1940年代後半,リビー)(テキスト・覚えること)
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