生物多様性と条約 想定問題 3
生物多様性を守る日本の取組について述べた(ア)~(エ)の,正誤の組合せとして,最も適切なものはどれか。
(ア)2023年に閣議決定された「生物多様性国家戦略2023-2030」では,2030年までに生物多様性の損失を止めて回復へ転じさせる「ネイチャーポジティブ(自然再興)」の実現を目標にかかげている。
(イ)日本の30by30目標は,国立公園などの保護地域の面積を広げることだけで達成することとされており,企業の森や里地里山など,保護地域以外の土地での取組は目標の面積に数えないこととされている。
(ウ)2025年4月に施行された地域生物多様性増進法では,企業や団体などが生物多様性を増やす活動の計画を作って国の認定を受けるしくみが設けられ,認定された計画の区域は「自然共生サイト」となる。管理されずに荒れた土地で自然を回復させる活動も認定の対象になる。
(エ)アメリカザリガニとアカミミガメは,2023年6月から「条件付特定外来生物」として規制されており,一般の家庭でペットとして飼い続けることも,許可を受けなければできなくなった。
アイウエ
解説
ポイント
日本の生物多様性の取組について,4つの記述の正誤を判断する問題です。
考え方と解き方
30by30はOECMも数えます。
条件付特定外来生物は,家で飼うことはできますが,放すことなどはできません。
ア:正しい。国家戦略2023-2030は,2030年のネイチャーポジティブ(損失を止めて回復へ転じさせる)を目標にしています。
イ:誤り。日本の30by30は,保護地域の拡充に加えて,企業の森や里地里山などをOECMとして数えて達成を目指します。
ウ:正しい。地域生物多様性増進法(2025年4月施行)で国が認定した区域が自然共生サイトになり,回復・創出する活動も対象です。
エ:誤り。2023年6月から条件付特定外来生物ですが,家庭で飼い続けるのに許可は要りません。野外に放すこと,販売・頒布・購入,輸入などは許可なくできません。答えは ア 正,イ 誤,ウ 正,エ 誤
覚えておくこと
- 日本の30by30:保護地域の拡充に加え,企業の森や里地里山などをOECMとして数えて達成を目指す(テキスト・覚えること)
- 地域生物多様性増進法(2025年4月施行):活動の計画を国が認定し,認定された区域は自然共生サイトになる。守る活動だけでなく,回復・創出する活動も対象(テキスト・覚えること)
- 条件付特定外来生物:特定外来生物のうち,規制の一部を当分の間かけない種。アメリカザリガニとアカミミガメは2023年6月から条件付特定外来生物として規制され,家庭で飼い続けるのに許可は要らない(テキスト・覚えること)
- アメリカザリガニ・アカミミガメは「家で飼うのはよいが,放してはいけない」(テキスト・ひっかけ)
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