同位体と原子の構造 想定問題 3
放射性同位体である 14C は,β線を出して 14N に変わり,その半減期は5730年である。ある遺跡から出土した木片に含まれる 14C の割合が,生きている木に含まれる割合の 1/8 であった。この木が切られてから経過した年数として,最も近い値はどれか。ただし,木が切られたとき,木片の 14C の割合は生きている木と同じであったとする。
解説
ポイント
放射性同位体 14C の半減期から,木が切られてからの年数を求める問題です。
考え方と解き方
半減期が1回たつごとに,残る割合は半分になります。残る割合 = (1/2)n なら,経過年数は n × 半減期です。
- 残る割合は 1/8
- 1/8 = (1/2)3 なので,半減期が3回たったことになる
- 経過年数 = 3 × 5730 = 17190年 ≒ 約1.7万年。答えは ④
ほかの選択肢
①(約1,900年):5730 ÷ 3 ≒ 1910年で,かけるところを割った値です。
③(約1.1万年):半減期2回分(残る割合 1/4)の値です。
⑤(約4.6万年):5730 × 8 = 45840年で,「1/8」の8をそのままかけた値です。
覚えておくこと
- 半減期:放射性同位体の量が半分になるまでの時間。残る割合 = (1/2)t÷T(t:経過年数,T:半減期)(テキスト・覚えること)
- 半減期が1回で 1/2,2回で 1/4,3回で 1/8,4回で 1/16。経過時間 = 回数 × 半減期(テキスト・覚えること)
- 半減期の問題で,残る割合の 8 をそのまま年数にかけない。1/8 は半減期3回分(テキスト・ひっかけ)
類似する過去問:令和3年度 基礎科目 I-4-1、令和元年度 基礎科目 I-4-2
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