点から直線への垂線ベクトル
解説
ポイント
a の先から b の方向の直線に下ろした垂線を,正射影を使ってベクトルで書く問題です。
考え方と解き方
長さ1の b との内積 a・b は,a を b の方向に落とした影の長さです。
「P から Q へ向かうベクトル」は「Q の位置ベクトル−P の位置ベクトル」で求めます。
- 影の長さ a・b に向きを表す b を掛けた (b・a)b が,垂線の足 H の位置ベクトルです(正射影)
- a の終点 P の位置ベクトルは a です
- 垂線は P から H へ向かうので,H−P=(b・a)b−a
- 確かめ:このベクトルと b の内積は (b・a)(b・b)−a・b=(b・a)×1−a・b=0 で,b と直角です。答えは ②
ほかの選択肢
④((b・a)b):原点から垂線の足までのベクトル(正射影そのもの)で,垂線ではありません。
①(a×b):外積は a と b の両方に直角な向きで,直線に向かう垂線とは別のものです。
覚えておくこと
- b が長さ1なら,a の b 方向への正射影は (a・b)b。|b|=1 でない時は (a・b)b/|b|2
- 垂線のベクトルは「足−出発点」。向きを逆にすると符号が変わる
- 垂線になっているかは,b との内積が0になるかで確かめる
出典:令和6年度 技術士第一次試験 基礎科目 I-3-2(公益社団法人日本技術士会) ジャンル:数学