酸と塩基の性質
解説
ポイント
強い酸・弱い酸,強い塩基,代表的な気体が出る反応についての基本知識を確かめる問題です。
考え方と解き方
強酸(塩酸など)は水の中でほぼ全部が電離し,弱酸(酢酸など)は一部しか電離しません。pH は H+ の濃さで決まります。
①:酸の強さは 酢酸>炭酸>フェノール の順で,そのとおりです。適切です。
②:0.1 mol/L の塩酸はほぼ全部電離して pH 約 1。酢酸は約 1% しか電離せず pH 約 2.9。同じ濃度でも pH は同じになりません。不適切です。
③:Na・K(アルカリ金属)や Ca・Ba(アルカリ土類金属)の水酸化物は,溶けた分がほぼ全部電離する強塩基です。適切です。
④:弱酸の塩(炭酸カルシウム)に強酸(塩酸)を加えると,弱酸の炭酸が追い出されて CO2 が出ます。適切です。
⑤:弱塩基の塩(塩化アンモニウム)に強塩基(水酸化カルシウム)を加えて熱すると,弱塩基のアンモニアが出ます。適切です。答えは ②
覚えておくこと
- 酸の強さ:塩酸>酢酸>炭酸>フェノール
- 同じ濃度でも,強酸と弱酸では電離の度合いが違うので pH は違う
- NaOH,KOH,Ca(OH)2,Ba(OH)2 は強塩基
- 弱酸の塩+強酸 → 弱酸が出る(CaCO3+HCl → CO2)。弱塩基の塩+強塩基 → 弱塩基が出る(NH4Cl+Ca(OH)2 → NH3)
出典:令和4年度 技術士第一次試験 基礎科目 I-4-1(公益社団法人日本技術士会) ジャンル:化学・材料